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「親の資産」に依存する若者たちの実態
内閣府の「結婚行動の経済分析(2025)」では、若年者が社会人になっても親と同居し続ける理由として、「独立による生活水準の低下を避けるため」というパラサイト・シングルの実態が指摘されています。この若者たちの考えは、別の調査でも明確な数字として表れています。
内閣府の「令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査結果」によると、シニア期に入ってもなお「子や孫の生活費を負担している(一部負担含む)」と回答した高齢者は25.2%に上っており、自立しない子どもが親の年金生活に重い経済的負担をかけているシビアな現実が浮き彫りになっています。さらに、総務省の「家計調査報告(令和7年)」によれば、単身世帯(一人暮らし)の1ヵ月あたりの平均消費支出(2025年)は約17.3万円にのぼります。
自立して家賃や光熱費、食費などを自力で賄うには本来これだけの費用がかかるにもかかわらず、その数分の一の少額を実家に入れるだけで、残りの収入をすべて個人の娯楽や交際費に消費するのは、経済的な自立とは程遠い状態です。この「実家の経済的な居心地の良さ」に甘えきって家計管理を怠り、貯蓄もせずに散財を続けていると、親の忍耐が限界に達したときに厳しい現実を突きつけられることになります。
「月4万円の生活費」を親に渡して実家で好き勝手を続けた結果、年金暮らしの父親の逆鱗に触れて家を追い出されることになった24歳男性の事例をみていきましょう。
手取り20万円・実家暮らし24歳男性、「月4万円」を家に入れて残りは“自由に散財”
都内の企業に勤める、社会人2年目のタクヤさん(仮名・24歳)。月の手取りは約20万円と、都内で一人暮らしをするには心許ない金額ですが、実家暮らしであれば財布に余裕が生まれます。
タクヤさんは、毎月4万円を生活費として両親に渡していました。しかし、この4万円はタクヤさんにとって、「実家で好き勝手に暮らすための大義名分」でしかありませんでした。
手元に残った16万円はすべて自分の自由に使えるため、家賃や光熱費、食費の心配をすることなく生活できる環境に甘えきっていたのです。
実家暮らしの余裕から、タクヤさんの金銭感覚は次第にルーズになっていきました。仕事終わりに同僚や友人と頻繁に飲みに行き、タクシー帰りやネットカフェで夜を明かしての朝帰りもしばしば。趣味のゲームや服にも散財し、手取り20万円は毎月きれいに使い切ってしまいます。
そうした暮らしを続けるうちに、「今月は飲み会が多くて厳しいから、家に入れる4万円は来月まとめて払う」と、親への生活費すら遅延するようになりました。相変わらず家事は一切手伝わず、すべて母親に任せきりの状態でした。