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生まれる時代を間違えた…悲壮感に包まれる氷河期世代の男性に届いた警告文
もう正社員では働けないとトラウマを抱え、今に至る佐藤さん。これまでを振り返り、大学を卒業してからずっと「下の中」くらいだったとため息をつきます。
――時代が違うから比べちゃいけないけど、イマドキの就活生は「ぜひ入社してください」と企業側から来るような状態だというじゃないですか。初任給も30万円を超えるとか。私なんて、バイトをいろいろかけもちして、やっと30万円ですよ。そんな話を聞くと、つくづく「生まれる時代を間違えた」と思ってしまうんですよね
氷河期世代への支援といわれるようになったのは、つい最近のこと。それまでは、就職難により人生が低迷する人たちは忘れられた存在でした。そのためロストジェネレーションという言い方も。やりきれない気持ちをどこにもぶつけられず、つい時代のせいにしてしまうのも無理はありません。
そんな思いを抱えた清水さんに追い打ちをかけたのが、日本年金機構から送られてきた「青色の封筒」。国民年金保険料の納付期限を過ぎても、支払わなかった場合に届く特別催告状。まずは圧着ハガキで届き、次に色付き封筒に入った書面が届きます。色付き封筒は、最初は青色、次に黄色、最後に赤色と変化し、切迫度を色で主張してきます。
清水さん、以前働いていたバイト先が潰れてしまい、収入が大きく減少。年金保険料の納付が難しくなり、滞納が続いていた時期があるといいます。しばらくすると届いた警告文。未納なのは清水さん自身ですが、あまりに早い対応にイラっとしたといいます。
――なぜ支援となると対応が遅々として進まないのに、税金だとか保険料だとかになると、驚くほど対応が早くなるんでしょうか。もう我慢の限界ですよ、こっちは
この特別催告状。無視をし続けると、最終的に財産差し押さえとなり、さらにその取り締まりは年々厳しくなっているといわれています。2023年、最終催告状は17万6,779件に送付され、そのうち財産差し押さえとなったのは3万0,789件。
特別催告状が送られてくるのは、所得300万円以上。年収にすると400万円以上といわれていますが、最終的に差し押さえまでにはならないものの、特別催告状は所得300万円以下でも届く場合があるといいます。いずれにしても、特別催告状が届いたら、そのまま放置は危険。すぐに対応したほうが身のためです。
――結局、払うしかない……ほんとに悔しい
[参考資料]