
2.新NISAの利用率は成長投資枠が73.3%、つみたて投資枠が65.7%
次に、新NISA利用者の各投資枠の利用率を示したグラフです。
成長投資枠とつみたて投資枠、それぞれ投資家の利用率は成長投資枠が73.3%、つみたて投資枠が65.7%でした。やや成長投資枠を利用している人の方が多いという結果となりました。
3.<成長投資枠>新規投資家の30.0%が「全部・大部分を売却」、追加購入は経験年数が長いほど高い割合に
以下のグラフは、2024年8月上旬の歴史的な日本株暴落時における、成長投資枠での投資行動について質問した結果です。
全体で最も多かったのは「特に何もしなかった」の43.7%で、半数近くが様子見で暴落局面をやり過ごしたようです。次に多かったのは「保有銘柄・商品の一部を売却した」の26.9%、「保有銘柄・商品の全部または大部分を売却した」と合計すると40.4%で、消極的行動を取った人も多いことが分かります。
続いて、この結果を投資経験別に集計したグラフです。
消極的行動(「保有銘柄・商品の全部または大部分を売却した/保有銘柄・商品の一部を売却した」の合計)を取った人の割合に注目すると、投資経験が「1年~3年未満」の層が最も多い61.2%でした。この割合は、投資経験が3年以上を超えると減少する傾向が見られ、投資経験が「10年以上」の層では16.7%となっています。
消極的行動のうち「保有銘柄・商品の全部または大部分を売却した」に注目すると、最も多かったのは「新NISAが初めての投資」の層で30.0%となっています。この層は消極的行動を取った人の割合は40.0%にとどまっていますが、その多くが保有銘柄・商品の全部または大部分を売却するという極端な行動を取ったようです。
一方、「新たにまたは追加で購入した」という積極的行動を取った人の割合に注目すると、最も多かったのは投資経験が「10年以上」の層で30.0%でした。積極的行動は、基本的に投資経験が長くなるほど高い割合を示しています。