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38年、頑張ってきたご褒美…退職金2,300万円
伊藤哲也さん(仮名・60歳)。大学を卒業して入社した大手機械メーカーで働くこと38年、定年を迎えました。伊藤さんが勤めている会社では、退職金を一時金でもらうか、年金でもらうか、またはそれらを組み合わせてもらうことができましたが、伊藤さんは一時金でもらったといいます。その額、2,300万円。
――そんな大金が振り込まれるのを、一度見てみたかったんですよね
厚生労働省『令和5年就労条件総合調査』によると、従業員1,000人以上の大企業で働く大卒サラリーマンの定年退職金の平均は2,191万円です。。また、勤続35年以上の場合、平均退職金は2,242万円となっています。さらに詳細なデータを見ると、勤続38年で60歳の大企業社員(大卒)の場合、以下のような統計が示されています。
●定年退職時の平均退職金:2,686万円
●自己都合退職時の平均退職金:2,659万円
これらの数字と比較すると、2,300万円の退職金は平均よりもやや少ない金額であると言えます。ただし、退職金の分布を見ると、中央値は1,494万円で、上位25%が2,231万円、上位10%が2,897万円となっています。従って、2,300万円の退職金は、全体の分布では上位25%以内に入る金額であり、決して少ない額ではありません。