60歳本部長の退職の日…家に帰ると誰もがカギを開けてくれなかった
退職する日。同僚たちに盛大に見送られ、会社をあとにした加藤さん。大学卒業してから38年間の会社員人生を振り返りながら、日が暮れるころに自宅に着いたといいます。しかし、ここでよくあるわけではありませんが、話としてはよく聞く光景が――。
どんなにチャイムを鳴らしても誰か出てくる気配はなく、仕方ないからと鍵を自分で開けて自宅へ。「しーん」と聞こえてきそうなほど静かです。「誰もいないのかー」と大声を出しながらリビングへ。テーブルの上には、置手紙と印鑑のついた離婚届。ドラマや映画でよく見るワンシーンが、まさか現実世界で見ることになるとは。
さらに手紙とともに弁護士の名刺が置いてありました。本人はもちろんのこと、各方面に連絡してみましたが、妻がどこにいるのかなど、情報は聞き出せません。一人暮らしをしている子どもたちに連絡をすると「お母さんも退職。これ以上揉めないでよね」と冷たくあしらわれたといいます。
埒があかないと名刺に書いてあった弁護士事務所に連絡すると、「今後の連絡はすべてこちらへ」といわれ、妻が加藤さんに会う気はまったくないことがわかりました。
「心当たりは?」の問いに対して、「まったくわからなかった」と加藤さん。加藤さんが気づかなかっただけなのか、用意周到で進められたことなのか――。
アンファー株式会社が全都道府県の既婚者を対象に行った『夫婦関係の満足度に関する調査』によると、「夫婦関係について全体として満足していますか」の質問に対して、「満足している」は24.7%、「まあ満足している」は50.4%。一方で、「あまり満足していない」は14.6%、「満足していない」は10.4%となり、4人に1人は夫婦関係に不満を抱いていることがわかりました。
不満が離婚にまで発展するのは相当の距離がありますが、自信をもって「うちの夫婦はお互いに満足している」といえるでしょうか?
後日、加藤さんが弁護士事務所を訪れると、10年分の日記のコピーがありました。そこには、加藤さんから妻へのモラハラともとれる行動が事細かに記されていたといいます。
――確かに、家ではカッとしやすい性格だったかもしれません。会社でのストレスを家で発散していた……かもしれないです
暴力などは振るったことはなく、加藤さんはあくまでも復縁を希望しています。しかし妻の決意は固く、いまのところ平行線をたどっているといいます。
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