自作弁当をたいらげる普通のサラリーマンと、2,000円ランチを楽しむエリートサラリーマン
現在、佐藤さんの月収は45万円ほどだといいます。扶養家族が妻のほか、子どもが2人。手取りは37万円ほどだといいます。
【月収45万円サラリーマンの手取り額】
■額面…450,000円
■額面…374,744円
(天引き額内訳)
健康保険料…21,956円
介護保険料…3,520円
厚生年金保険料…40,260円
雇用保険料…2,700円
源泉所得税…6,820円
※東京都にて就業と仮定。昨年の収入によっては、手取り給与から、別途住民税が控除される場合がある。
――受かればですが、上の子は来年大学生。これから支出も増えるし、我慢するしかないです
ランチ予算500円では、とても外食なんてしていられない……そこで最近は自作の弁当を持参するようにしているといいます。長方形のお弁当箱の8~9割はご飯。そこに梅干を添えるか添えないかは、その日の気分。そして残りのスペースに、昨夜、食卓に並んだおかずを詰めて完了です。
――昨晩はハンバーグだったので、自分の分を3分の2だけ残して、今日詰めてきました
なんとも涙ぐましい努力をしている佐藤さん。「最近はお米も高いでしょ。妻が『そんなにギュギュっと詰めないで。お米も高いんだから」と目を光らせています」と自虐笑い。そんななか、ふと空しく感じるのは同年代のサラリーマンのこんな言葉。
――昼に2,000円も使っちゃったよ
――この辺は高いもんな
佐藤さんが働くエリアは大企業の本社が多く、いわゆるエリートといわれるサラリーマンがあちらこちら闊歩しています。だからでしょうか、このエリアのランチ価格はどこも強気で、ランチに飲み物をつければあっという間に2,000円を超えます。佐藤さんが手作り弁当を持参するのもこんな事情。
――こっちは昨日の夕食を残して弁当を作ってきているのに……なんなんですかね、この差は
サラリーマンの力の源であるランチ。思う存分いただけるように、まずはさらなる賃上げを祈るしかありません。
[参考資料]
株式会社 エミリス『お金に関する夫婦喧嘩についてアンケート調査』
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