父が残した遺言書に、2人の弟たちが大反論!
――最期は自宅で
父親の願いがきちんと叶ったこともあり、葬儀ではときに笑みがこぼれる、温かなものになったといいます。しかし、そんな雰囲気もそこまで。次男がふと、「遺言書を作っておいた。万一の際は、遺言に従い遺産分割をするように」という敬一さんの言葉を思い出しました。
そこで調べてみると、公証役場に遺言書が保管されていることが判明したといいます。遺言書を開封する日。3人の息子が目にした遺言の内容は、思いもしなかったことでした。
・自宅は売却し、その売却金は兄弟3人で等分する
・預貯金2,000万円はすべて聡子さんに相続する
ここで納得いかないのは、次男と三男。
――なぜ聡子さんに遺産が?
――兄貴と聡子さんが仕組んで書かせた遺言書なのではないか
――とても遺言の内容を認めるわけにはいかない
そんな弟たちの主張に対し、長男は憤りを露わにしたといいます。
――自分も遺言の内容には驚いた。でも父さんの面倒を全面的に担ったのは聡子だ。恩を感じた父さんの、当然の遺志ではないか
そういうものの、弟たちの間で、最初から兄と兄嫁が結託していたというストーリーは固まり、兄と2人の弟という対立構造に。
――すべて私の責任です。お義父さんの介護をみますと出しゃばったばかりに
遺言書の内容で兄弟喧嘩が勃発したことに責任を感じた聡子さんは涙ながらに懺悔。そして遺産の受け取りを拒否。実家の売却金と貯金を合わせて、遺産は3兄弟で三等分となりましたが、相続を機に、兄弟仲は最悪になったといいます。