着々と進む結婚式準備が一転、別れを切り出されたワケ
週末は、結婚式場との打合せで忙しいと、川中さん。
――やっぱり、女性はこだわりますよね、結婚式。
結婚相手の女性は、5つ年下。友人らの結婚式に参列することも多く、自分の結婚式に対しても並々ならぬ思いがあるようです。会場は、都内のラグジュアリーホテル。チャペルの雰囲気、そして都会の洗練された景色を一望するバンケットに、彼女がひと目ぼれしたのだとか。結婚式には家族や友人など、両家で80名ほどを招待する予定だといいます。
株式会社マイナビ/マイナビウエディングが行った『2024年結婚・結婚式の実態調査』によると、結婚式を行った・または行う予定の人は合わせて約6割。また結婚式の招待人数は平均56.6人。60人以上が4割となり、また90人以上の大規模な披露宴を実施するカップルは15.6%でした。さらに披露宴の平均単価は320.5万円。500万円以上の豪華な披露宴を行うカップルは13.7%でした。
基本的に彼女主導で進められている結婚式準備。それに対して川中さんは、どこか腑に落ちないようで。「別にいいんですけど」と前置きしつつ、次から次へと不満が出てきます。
――「結婚式は女の子の夢だから」とはしゃいでいるんですけど、男女平等とかいっている時代に古くないですか? 「これは男の子の夢なんだよ」といって優先されるようなことあります? なぜ、女の子の夢は、こんなにも大切にされるんでしょうか
そのようなことを口にしたものなら大喧嘩になると、一切いわないといいますが、相当のフラストレーションのようです。しかし言葉にしなくれも伝わっていたようで……ある結婚式の打合せの帰りのこと。
――やめよう、結婚式
――えっ⁉
――この結婚も辞めたいの、私
――えっ、えっ、どういうこと?
どうやら、結婚式に対する川中さんの想いがすべて態度に出ていたらしく、すごく不快な思いをしてきたと彼女。この先、結婚生活においても同じようなことがたびたび起きるんだろうなと考えると、「もう、あなたとは一緒にいられない」と思いはじめ、急激に川中さんに対して嫌悪感を覚えるようになったといいます。結婚式準備を通して、将来のパートナーの本性をみたという彼女。引き返すなら今だと決断したといいます。
――こんなことになるなら、「結婚式は君の夢なんだから、好きなように進めたらいいよ」なんて、口先でもいうべきではなかったです
と川中さん。すでに結婚の報告は関係各所にして祝福を受けているだけに、「本当に面倒なことになった」と頭を抱えています。
[参考資料]
厚生労働省『令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況』
株式会社マイナビ/マイナビウエディングが行った『2024年結婚・結婚式の実態調査』