結婚するメリットが薄れているなか、それぞれ意味を見出して結婚に至っている昨今のカップル。その6割は結婚式を挙げるといいますが、その準備段階で、パートナーのそれまで見えなかったところが見えてくるようです。
港区の高級タワマン住み「月収75万円」大手コンサル・33歳の高スペック男子、婚約中の彼女から「痛烈な別れ話」に唖然【いまどきエリートたちの恋愛・結婚事情】 (※写真はイメージです/PIXTA)

結婚に疑問符の高スペック男子が結婚に踏み切ったワケ

都内コンサルティング会社で働く川中健太郎さん(仮名・33歳)。月収は75万円、誰もが羨む高スペック男子です。現在の住まいは、東京都港区、都心に建つ高級タワーマンション。家賃は月25万円のワンルームと、まさに勝ち組。

 

――タワマンといっても低層階ですよ。平日は仕事が中心なので、とにかくアクセス重視で選びました

 

そんな川中さん、結婚が決まり、幸せいっぱいの最中。厚生労働省『令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況』によると、2023年の婚姻数は47万4,741件と、50万件を割り込みました。婚姻数の減少が少子化を加速させている一因だといわれています。また47万件のうち、男性が初婚だったのは25万4,731件と全体の53%ほど。さらに初婚男性の平均年齢は31.1歳。2010年の初婚年齢は30.5歳、2000年は28.8歳だったので、この四半世紀ほどで、初婚年齢は2歳強上昇しています。

 

【婚姻数の変遷】

2000年…798,138件

2005年…714,265件

2010年…700,222件

2014年…643,783件

2015年…635,225件

2016年…620,707件

2017年…606,952件

2018年…586,481件

2019年…599,007件

2020年…525,507件

2021年…501,138件

2022年…504,930件

2023年…474,741件

 

――そうですね、平均から比べると、ちょっと結婚が遅くなりました。ちょっと彼女を待たせてしまいましたね

 

結婚というスタイルにこだわる必要があるのか……というのが川中さんの考え。しかし上の世代の人たちからは「いつまでも結婚もしないでフラフラしている」とことあるごとにいわれます。結婚に踏み切ったのは、そんな煩わしさから逃れるため、という気持ちもあったといいます。