結婚に疑問符の高スペック男子が結婚に踏み切ったワケ
都内コンサルティング会社で働く川中健太郎さん(仮名・33歳)。月収は75万円、誰もが羨む高スペック男子です。現在の住まいは、東京都港区、都心に建つ高級タワーマンション。家賃は月25万円のワンルームと、まさに勝ち組。
――タワマンといっても低層階ですよ。平日は仕事が中心なので、とにかくアクセス重視で選びました
そんな川中さん、結婚が決まり、幸せいっぱいの最中。厚生労働省『令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況』によると、2023年の婚姻数は47万4,741件と、50万件を割り込みました。婚姻数の減少が少子化を加速させている一因だといわれています。また47万件のうち、男性が初婚だったのは25万4,731件と全体の53%ほど。さらに初婚男性の平均年齢は31.1歳。2010年の初婚年齢は30.5歳、2000年は28.8歳だったので、この四半世紀ほどで、初婚年齢は2歳強上昇しています。
【婚姻数の変遷】
2000年…798,138件
2005年…714,265件
2010年…700,222件
2014年…643,783件
2015年…635,225件
2016年…620,707件
2017年…606,952件
2018年…586,481件
2019年…599,007件
2020年…525,507件
2021年…501,138件
2022年…504,930件
2023年…474,741件
――そうですね、平均から比べると、ちょっと結婚が遅くなりました。ちょっと彼女を待たせてしまいましたね
結婚というスタイルにこだわる必要があるのか……というのが川中さんの考え。しかし上の世代の人たちからは「いつまでも結婚もしないでフラフラしている」とことあるごとにいわれます。結婚に踏み切ったのは、そんな煩わしさから逃れるため、という気持ちもあったといいます。