実家を出て、数年が経過し、近ごろはとんと顔を見せに来なくなった我が子。今年も残り8週間。年末くらいは、と帰省した子どもとともに家族団欒の時間を過ごそうと計画している人も多いでしょう。しかし、久しぶりに会った子どもからは驚くような話をされることもあって……。本記事では、Aさんの事例から、親と子の老後のマネープランについて、社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が解説します。※個人の特定を避けるため、事例の一部を改変しています。
息子が東大だから老後は大丈夫…月収30万円・鼻高々の62歳埼玉バス運転手、大晦日に自慢の息子から放たれた「衝撃のひと言」【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

50代で知る年金額

Aさんのように、転職を繰り返す人は、将来受け取る年金額に注意が必要です。スキルアップしながら転職すれば給与は増えますが、そうでない安易な転職等は給与があがらないため、具体的な年金見込み額が記載される50代のねんきん定期便の情報などから、「こんなに少ないなんて!」と驚く人も少なくありません。老後を子どもに頼らずに生活するには現役時代からの働き方等、考える必要があります。

 

親子であっても心のすれ違いはあるでしょう。Aさんの場合、幼いころ寂しい思いをした子どもに父親は言葉をかけずに子どもの努力をなおざりにしてしまった結果かもしれません。夫婦や親子など、近しい間柄でも、思いやる心があってこそ恩返ししたいと考えるのではないでしょうか。

 

<参考>

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/13.pdf

文部科学省:令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について
https://www.mext.go.jp/content/20231226-mxt_sigakujo-000033159_1.pdf

東京大学の入学金、授業料
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/tuition-fees/e03.html


 

 

三藤 桂子

社会保険労務士法人エニシアFP

代表