月4万円、年間50万円の返済負担増はいかほどか?
昨今、中本さんのようにローン破綻を警戒するタワマン購入者が増えています。
マンション購入を検討する際、指標となるのは大きく2つ。まずは年収倍率。これは年収に対して物件価格が何倍か、というもので以前は5~7倍が適正とされてきました。日本人男性の年収は567万円といわれているので、男性だけの資力でマンションを買おうとするなら、2,800万~4,000万円程度の物件が適当ということになります。
もうひとつの指標が返済負担率。これは年収に対するローン返済額の割合で、通常は20~25%程度とされています。平均的な日本人男性であれば、月9.45万~11.8万円程度のローン返済が適当だということになります。
中本さん夫婦の場合、夫婦どちらかの収入では年収倍率も返済負担率も適正を大きくオーバー。しかし夫婦2馬力で考えると、年収倍率は8倍ほど。物件価格が高騰している東京では、年収倍率10倍程度でもローン審査をクリアできるといわれているなか、適正値といったところ。返済負担率は28%程度と少々基準をオーバーしているものの、夫婦二人だからか、そのあたりは余裕なようです。
しかし金利1%増、ローン返済月4万円、年間50万円の負担増となると、返済倍率は30%を超え生活を圧迫。ローン破産の現実味を帯びてきます。
――どうするか、とりあえず様子見。仮に手放すことになっても、タワマンなら高く売れると思いますし。焦って、後悔する判断だけはしないよう気をつけようと思います
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