長年連れ添った夫婦。もしどちらかが先にこの世を去ったら……。一人で暮らしていけるだろうか、お金は足りるだろうかと、不安になることでしょう。亡くなった配偶者が元会社員である場合、残された側は遺族厚生年金が受け取れますが、そこにはよくある誤解があって……。 本記事では、Aさんの事例とともに、遺族厚生年金の注意点についてCFPの伊藤貴徳氏が解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
長生きリスクに備える3つのポイント
Aさん夫婦のように共働きで2人分の厚生年金を受け取れていて、年金生活に余裕があっても、どちらかが先に亡くなると、遺された側が生活に困窮するというケースは少なくありません。夫婦2人同時に亡くなるというケースのほうがまれなため、2人の生活が1人になった場合の対策をしておくことは非常に重要です。
年金の仕組みを理解することが第一歩
基礎年金や厚生年金の違いを理解し、自分が将来どれくらいの年金を受け取るかを確認しましょう。定期的に「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で年金額をチェックすることも大切です。
足りない生活費を補う方法を考える
もし年金だけでは生活費が不足する場合、シニア雇用や資産運用、退職金の活用など、収入を補うための選択肢があります。
専門家に相談して計画を立てる
ファイナンシャルプランナーなどのお金の専門家に相談し、老後の資金計画を見直すことで、生活費に対する不安を軽減し、無理なく計画的に資産を運用できます。
生命保険文化センター:老後の生活費はいくらくらい必要と考える?
伊藤 貴徳
伊藤FPオフィス
代表