家じまい…8割が生前整理の必要性を感じている
斉藤和夫さん(仮名・75歳)。5年前に妻を亡くし、40年近く前に建てた戸建てでひとり暮らしを続けていました。この先を見据えて建て直すか、それとも処分してしまうか。斉藤さんが選んだのは、自宅の売却でした。
――建て替えても、住めて10年ちょっとくらい。子どもたちが相続したところで、それぞれ持ち家だから誰も住むわけじゃない。それであれば処分してしまったほうが、みんな幸せだと考えました
株式会社すむたすが行った『家じまいの意向調査』によると、今後の住まいの希望として、戸建て所有者の14%が移住や転居を検討。そのうち47%が高齢者施設・住宅への入居を希望しました。
また「現在の住まいが空室になった際の希望する処分方法」について、戸建て所有者で最も多かったのが「売却してほしい」で38%。「子どもなど親族に住んでほしい」が29%、「賃貸に出してほしい」が3%でした。
さらに自身が亡くなったあとのことを考え、元気なうちに所有している家財や資産を整理・処分する生前整理の状況について、戸建て所有者の65%が「必要だと感じているが、まだ始めていない」と回答、さらに14%が「必要だと感じており、始めている」、4%が「必要性を感じており、ほぼ完了している」と、進捗はそれぞれですが、全体の8割強が生前整理について必要性を感じています。
斉藤さんも生前整理を完璧に行い、終の棲家として入居を決めたのが「住宅型有料老人ホーム」。生活支援等のサービスがついた高齢者向けの老人ホームで、介護は外部のサービスを利用するなど、一人ひとりの事情に合わせて組み合わせることができます。そのため、ベースとなる費用は介護型有料老人ホームと比較してリーズナブル。斉藤さんが入居を決めたホームは、入居金が300万円、月額費用が15万円。斉藤さんの毎月の年金は18万円で、手取りにすると15万円ほど。ベースとなる費用は年金だけで賄うことができました。
また斉藤さんが選んだホームは看取り対応も可能という触れ込み。この先、万一のときでも家族に迷惑をかけることはない、というのがポイントで、最終的に入居を決めたといいます。
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