51歳大卒サラリーマン、給与減で「平均以下」に
平均以上か、平均以下か……“平均”を意識することが多い日本人。それは給与においても同じではないでしょうか。やたらと「自分は平均以下なんで……」と口にする、51歳の斎藤健一さん(仮名)も“平均”を意識するひとりです。
大卒だという斎藤さん。厚生労働省の調査によると、大卒サラリーマン(平均年齢42.6歳/正社員)の平均給与は、月収で40.8万円、賞与も含めた年収は673.6万円。50代前半では月収で50.5万円、年収で839.6万円です。それに対して、斎藤さんの月収は40万円、手取りにすると月31万円。年収で620万円ほどだといいます。平均値より10万円ほど低くなっています。
さらに給与分布をみていくと、大卒サラリーマンの月収の中央値は35.3万円。平均値よりは5万円ほど低くなっています。さらに50代前半に注目すると、中央値は46.5万円。上位25%で60.3万円、上位10%で74.3万円。下位25%で36.7万円、下位10%で29.1万円。斎藤さんの場合、大卒サラリーマンのなかでは下位32%にあたります。
【大卒サラリーマンの月収分布】
~20万円未満:0.9%
20万~30万円未満:10.3%
30万~32万円未満:4.1%
32万~34万円未満:4.0%
34万~36万円未満:3.9%
36万~38万円未満:4.5%
38万~40万円未満:4.7%
40万~45万円未満:13.7%
45万~50万円未満:11.7%
50万~55万円未満:9.6%
55万~60万円未満:7.1%
60万~70万円未満:11.6%
70万~80万円未満:7.0%
80万~90万円未満:3.1%
90万~100万円未満:1.7%
100万円以上:2.2%
ほかの大卒サラリーマンの給与と比較して、大きく下回る斎藤さん。
――3年前くらいまでは、順調にキャリアを歩んでいたんですけどね
3年前の月収は50万円ほど。前出の厚生労働省の調査によると40代後半、平均値で月46.7万円、中央値で月42.4万円なので、ほかの大卒サラリーマンよりも明らかに「給与が高い」というポジションにいました。