どこまで親が子どもの教育費を負担するか……子どもが大学を卒業するまでと考えている親が最も多いのではないでしょうか。ただ大学在学中、または卒業後に「海外に留学したい」といわれたら、どうしますか? 親が負担すべきかどうかは置いておいて、まずは知りたいのが留学費用の目安。最新調査をみていきましょう。
大学に通う息子、父に「海外留学したい」…「国別留学費用」アメリカ〈月104万円〉、フィリピン〈月42万円〉 (※写真はイメージです/PIXTA)

日本人の留学先…トップは「アメリカ合衆国」

独立行政法人日本学生支援機構『2022年度日本人学生留学状況調査結果』によると、日本人留学生は「協定あり*1」が3万8,211人「協定なし*2」が1万9,951人、合わせて5万8,162人でした。

 

*1:協定等に基づく日本人学生の留学者数

*2:協定等に基づかない日本人学生の留学者数(日本の在籍学校が把握している人数)

 

コロナ禍からの回復がみられる結果ですが、過去調査結果のなかで、最も日本人留学生が多かったのはコロナ禍前の2018年。「協定あり」が7万0,541人「協定なし」が4万4,605人、合わせて 11万5,146人でした。さらに国別にみていくと、最多は「アメリカ合衆国」で11,880人。「カナダ」「オーストラリア」「韓国」「英国」と続きます。

 

【国(地域)別日本人留学生数】

1位「アメリカ合衆国」1万1,880人

2位「カナダ」6,735人

3位「オーストラリア」6,187人

4位「韓国」4,679人

5位「英国」3,425人

6位「タイ」2,529人

7位「フランス」1,929人

8位「台湾」1,793人

9位「ドイツ」1,791人

10位「フィリピン」1,620人

 

さらに「大学等が把握している日本人学生派遣数の多い大学」をみていくと、トップは「東京大学」で2,649人とダントツ。以下、トップ10は「関西学院大学」「早稲田大学」「東京外国語大学」「京都大学」「千葉大学」「立教大学」「東洋大学」「関西外国語大学」「明治大学」。

 

また協定等に基づく留学に限ると、トップは「関西学院大学」で1,234人。以下、トップ10は「早稲田大学」「関西外国語大学」「千葉大学」「芝浦工業大学」「立教大学」「近畿大学」「京都産業大学」「名古屋外国語大学」「明治大学」。「東京大学」は588人でした。