今回の主役は、国の金融政策に不信感を抱き、FXトレードで250万円の損失を経験した58歳男性。敗因はいったい何だったのでしょうか? 本記事では失敗の様子を詳しく分析し、FXを続けるうえで必要な能力・心がけたい注意点5つを紹介します。
58歳会社員、副収入目当てでFXトレードを始めるも250万円の大損失…泥沼にハマらないための「5つの注意点」 (※写真はイメージです/PIXTA)

FXで泥沼にハマらないための5つの注意点

FXは手軽に始められる便利な投資手段ですが、何となくでトレードをしていると大きな失敗をしてしまうことがあります。最後に、村下さんのエピソードを踏まえて、FXで泥沼にハマらないための注意点を5つ紹介します。

 

1.自分の考えにとらわれすぎない

個人的な見解や感情を強く持ちすぎると、相場を客観的に見ることが難しくなってしまいます。「相場に正解はない」という気持ちで、ひとつの考えにとらわれすぎないことが大切です。

 

2.チャート分析に基づいて客観的に判断する

チャートは価格の動きを視覚化したものであり、個人の感情や思い込みを排除した客観的な分析が可能です。自分の何となくの相場観よりも、チャート分析による客観的な根拠を重視するようにしましょう。

 

3.トレードルールを明確にする

エントリー・利益確定・損失確定など、具体的なルールを事前に決めておくことで、感情的なトレードを避けることができます。ルールを守ることで一貫性のあるトレードが可能になり、長期的な成功につながるはずです。

 

4.感情的にならず淡々とトレードする

興奮や焦り、恐怖などの感情に左右されずに、冷静にトレードすることが重要です。感情的になると判断力が鈍り、ミスを招きやすくなります。常に冷静さを保ち、自分が決めたルールに従って淡々とトレードしましょう。

 

5.検証・練習を通じてスキルアップを目指す

良いトレードルールを作るためには、過去のチャートを使った検証が欠かせません。また、冷静にトレードするためには練習が必要です。過去チャートも上手に活用しながら、たくさんの検証・練習を積み重ねることが、スキルアップへの近道です。

 

以上の5点を意識することで、村下さんと同じような失敗パターンに陥ることを避けられるはずです。

 

FXは魅力的な投資手段ですが、同時に大きなリスクも伴います。自分の感情や思い込みに左右されず、客観的な分析と冷静な判断を心がけて、リスクを抑えながらFXに丁寧に取り組んでいただければと思います。