どんなに仲の良い夫婦や家族でも、秘密にしていることは1つ、2つはあるもの。ときには、その秘密が原因で逃げ出したくなる……そんな人もいるのではないでしょうか。実際に逃げ出す人はそういませんが、なかには突発的に行動に移してしまう人もいるようです。
ふっ、不倫?有給申請して〈月収46万円・43歳〉サラリーマン夫が失踪、〈41歳妻〉が知る唖然の事実に「何かの間違いでは?」 (※写真はイメージです/PIXTA)

家族に内緒につくった夫の借金…妻への影響は?

あまりに不甲斐なく、さらに自分勝手な夫に対し、本当に離婚を考え始めた妻。そこでふと、「夫が作った借金……わたしに影響はあるのかしら」と考えたそうです。そこで相談の投稿。すると「今回の場合だと、OO(妻のハンドルネーム)さんが夫の借金を返済する義務を負う可能性があるんじゃない?」というアドバイスが。

 

――えっ、夫が家族に内緒で作った借金を、私が払わないといけないの?

 

驚愕のアドバイスに思わず呆然としてしまう妻。

 

(日常の家事に関する債務の連帯責任)

第761条 夫婦の一方が日常の家事に関して第三者と法律行為をしたときは、他の一方は、これによって生じた債務について、連帯してその責任を負う。

ただし、第三者に対し責任を負わない旨を予告した場合は、この限りでない。

 

夫婦がともに暮らすなかで発生する債務を「日常家事債務」と呼び、夫婦は連帯して返済する義務を負うことになります。たとえば「(最低限の)食費」や「水道・光熱費」「日用品の購入代」「教育費全般」「医療費」など。実際は夫婦の収入や資産などを考慮して、総合的に判断するので、法律家に相談するのがおすすめです。

 

後日談。

 

夫が取った行動はあまりに身勝手なものであり、また家庭から逃げたところで消えるものではありません。ただ降格し減給となったこと、生活費が足りないことなどを言い出せなかったことには、妻である女性にも責任があったと反省。無事、夫は家に戻るとともに、家計を見直し。少しずつ借金を返済しているといいます。

 

[参照]

総務省『家計調査 家計収支編 2023年平均』

法令検索『e-Gov』