久々に登場の親戚が相続を面倒にする
株式会社AlbaLinkが全国の10~60代男女に行ったアンケート調査によると、「親戚付き合いをしているか」の問いに対して、「している」は19.4%、「まあしている」は27.4%、一方で「あまりしていない」が37.4%、「まったくしていない」が15.8%と、「親戚とは疎遠」という人のほうが若干多いという結果になりました。
「親戚と会うのはどのようなタイミングか」と尋ねたところ、最多は「冠婚葬祭のみ」で33.4%。「帰省時のみ」27.6%、「冠婚葬祭と帰省時」17.0%、「日常的・定期的に会う」8.0%と続き、「ほぼ会わない」は4.6%でした。
日常的に親戚とはコミュニケーションをとっておらず、会うとしても冠婚葬祭のときだけ。親戚とは希薄な関係だからこそ、トラブルが生じやすいタイミングがあります。それが相続。
――相続はお金持ちが関係すること。一般人には関係ない
そう思っている人も多いでしょうが、相続するものはプラスの財産はもちろんマイナスの財産も対象。お金があろうがなかろうが、人が亡くなれば相続が発生します。
――本当にイヤな気持ちになりました
遺産相続の話し合いの場について語る40代女性。父が亡くなり、家族で遺産分割について話をしたときのことを振り返ります。
女性の家は、いわゆるサラリーマンの一般的な家庭。「普通という言葉が本当に似合う」と女性も自虐的に話します。だから父が亡くなったとき、ふと相続という言葉が頭をよぎっても、遺産といえるのは実家くらいで、母がそのまま住むために相続すればいい、くらいに考えていたといいます。
ところが父が亡くなってしばらく経ったある日、母から「遺産の分け方について、きちんと話をしたほうがいいと思って」という電話。遺産を整理していたら株式が結構な額になることが分かったのだとか。
――母は父がコツコツやっていた株式投資になんの興味を持っていなくて。いまになって、結構な額になることを知って腰を抜かしたみたいですよ
相続人となるのは、母と女性のほか、姉と兄の計4人。実家に集まり、分け方を決めることになったといいます。