サラリーマンのなかでも会社の業績を支え、最前線で奮闘する営業。ただ営業職の人に「働くことうえでのデメリット」を聞くと、「ストレス」という回答が最も多く、ツラい仕事であることは明らか。一方で、営業の仕事に喜びを感じ、余裕の笑みまで浮かべる人もいます。そこにどのような違いがあるのでしょうか。
平均年収555万円だが…「仕事で幸せを感じる営業マン」と「感じない営業マン」の決定的な差 (※写真はイメージです/PIXTA)

営業職の平均給与…月収37万円、年収555万円

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、営業職(平均年齢39.8歳)の平均給与は、月収37.3万円、賞与も含めた年収で555.1万円です。一方、サラリーマン(正社員・平均年齢43.6歳)の平均給与は、月収で36.4万円、賞与も含めた年収で597.0万円です。年収で多少の差はあれど、営業職=日本の平均的なサラリーマンといえそう。

 

*自動車営業職、機械器具・通信・システム営業職、金融営業職、保険営業職、その他の営業職から数値から算出。以下同

 

また企業規模別にみていくと、従業員1,000人以上企業の営業(平均年齢39.6歳)の平均給与は、月収41.8万円、年収は640.6万円。対して従業員10~99人企業の営業(平均年齢41.7歳)の平均給与は、月収33.1万円、年収で473.8万円。大企業と中小企業で、月収で9万円弱、年収で170万円弱の差が生じています。

 

そんな営業ですが、数字と戦い、クライアントと直面し、上司からはプレッシャーが、下からは突き上げが……あらゆる職種のなかでもストレスが大きいもの。日本労働調査組合が行った『営業職の勤務意識に関するアンケート』によると、「営業職として働き続ける場合の懸念や不安は?」の問いに対して、「給与が安い」「将来が不安」「モチベーション維持」が3割超え。また「営業職として働くことの最近感じるデメリットは?」の問いに対して、最多は「ストレス」で29.7%。「疲れる」28.0%、「クレーム対応」27.4%と続きます。

ストレスでやられそう、でも…営業やっていて幸せを感じる「営業マン」とは?

肉体的にも精神的にもツライ営業。それでも「仕事は楽しいよ」「やりがいのある仕事だよ」などと、喜びを感じている営業ももちろんいます。そこに何があるのでしょうか。株式会社パーソル総合研究所が営業の実態を3つの視点で探った『10,000人の営業実態調査 2024』から、そのヒントを探ります。

 

1)顧客の期待に応え、業績を高めるために営業は何をすべきか

営業の実態を探る3つの視点のひとつめ。顧客が営業に期待していることと、営業が顧客のために強化している点をみていきます。

 

顧客が特に営業に期待したい点として、最も多かったのが「納入後のトラブルへの迅速な対応」で37.2%。「価格や納期交渉における納得いく対応」32.2%、「費用対効果の明示」29.9%と続きます。

 

一方、営業が顧客のために特に強化している点でも「納入後のトラブルへの迅速な対応」が最多で12.5%。「お客様の状況や課題、ニーズの理解」11.8%、「お客様のニーズ(スペック、費用)に合った提案」9.9%と続きます。

 

トラブル時の対応の時こそ、営業力の発揮する場面、といったところでしょうか。また顧客が営業に期待する点として、4位「当社のニーズ(スペック、費用)に合った提案」(29.1%)は、営業が強化している点の3位。また5位「当社の状況や課題、ニーズの理解」28.8%は、営業が強化している点の2位です。顧客本位で努力をしている営業の姿を垣間見ることができます。