不動産投資ローンを組む場合、借入先にはどのような種類があり、それぞれの金利相場はどれぐらいなのかといったことをあらかじめ知っておくことが大切です。そこで本コラムでは、借入先別の金利相場を紹介するとともに、固定金利・変動金利についてメリット・デメリットも含めて詳しく解説します。低金利で不動産投資ローンを組むコツにも触れていくので、不動産投資でローンを組むことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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固定金利が適している人やシーン

固定金利と変動金利にはそれぞれメリット・デメリットがあると紹介しましたが、どちらを選択するかはそれぞれの状況によって異なります。ここでは、固定金利が適している人やシーンについて解説します。

 

  • ライフイベントが控えており将来の支出の増加を避けたい方
  • 長期の不動産投資を考えている場合

 

ライフイベントが控えており将来の支出の増加を避けたい方

固定金利は金利変動のリスクがないため、金利変動による将来の支出増加を避けたい方に適しています。特に結婚や子供の教育費、老後の生活費などのライフイベントで大きな支出が控えている場合、返済額を固定することで家計の安定を図れます。

 

長期の不動産投資を考えている場合

物件を長期保有するつもりであれば、将来の金利上昇リスクを避けるためにも固定金利が適しています。不動産投資は長期的な視野が重要であり、長いスパンで投資計画を立てて安定した運用を目指す場合に向いています。

変動金利が適している人やシーン

ここでは変動金利が適している人やシーンについて紹介します。

 

  • 短期間で不動産を売却する可能性のある場合
  • 手元資金に余裕のある方

 

短期間で不動産を売却する可能性のある場合

物件を短期間で売却する予定がある場合、変動金利が有利です。短期のローンを組む際は、低金利の変動金利を活用して返済負担を軽減することができるためです。

 

また、固定金利で長期ローンを組んだ場合、短期間で収益物件を売却すると、途中解約が必要になり、多額の違約金が課せられる可能性があります。解約条件について事前に確認し、売却時に問題が生じる可能性がある場合は、変動金利を検討することが適切です。

 

手元資金に余裕のある方

手元に余裕資金がある方は、金利上昇にも対応できるため、変動金利が適しています。資金に余裕があれば、金利が上昇して返済額が増えても、返済を続けることができます。また、低金利のうちに融資を受け、余剰資金を他の投資に回すことで運用益を得ることも可能です。

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