もし介護が必要になったら…6割「老人ホーム入所を希望」4割「自宅で介護を希望」
年を重ねていくにつれ、身体能力は衰えていき、日常生活に支障をきたす場合も。介護が必要になることも珍しいことではありません。
年齢別に要支援・要介護者の割合をみていくと、60代後半で2.0%、70代前半で5.8%だったのが、70代後半では11.8%で、10人に1人は要支援・要介護者という水準に。そして80代前半で26.0%と4人に1人、85歳以上では59.5%と、2人に1人の水準に達します。
そのような介護に対してどのように意識しているのか、朝日生命『自分の老後・介護についての意識調査』からみていきましょう。
まず、「将来介護が必要な状態になると思うか」の問いに対して、「思う*」と回答した人は約7割。
*「思う」24.3%、「少し思う」44.4%
そして「介護が必要になったときに不安に思うことは」の問いに対して、最多は「介護費用をまかなうための資金が不足すること 」で62.2%。「家族・親族に肉体的・精神的な負担をかけること」55.1%、「公的介護保険の内容だけでは支援として不十分なこと」49.1%、「家族・親族に経済的な負担をかけること」 45.8%、「介護してくれる人が身近にいないこと」45.2%、「介護がいつまで続くかわからないこと」44.9%と続きます。
自身の介護に関しては「お金のこと」と「介護者への負担をかけること」が、大きな心配のようです。
続いて「介護されるなら、誰にしてもらいたいか」の問いに対して、最多は「その他の第3者」で37.4%。「夫または妻」22.1%、「子」10.7%と続きます。年齢が高い層のほうが「第3者」を選ぶケースが多く、60代前半では40.8%です。
さらに「介護生活に望ましいカタチ」を聞いたところ、「介護施設に入居する」がトップで56.7%。「在宅で家族に介護してもらう」21.9%、「在宅で家族以外に介護してもらう」が19.0%でした。「介護施設希望」が6割、「自宅希望」が4割といったところでしょうか。