前編記事 ⇒ 実は手が届く贅沢…〈ラグジュアリーボートの所有〉という人生の愉しみ方
経営者の方々がプレジャーボートに心惹かれる理由
プレジャーボートを購入される方の属性は、いまも昔も会社経営者をはじめとする富裕層の方々が中心です。ところで、なぜ経営者にはプレジャーボートに心惹かれる方が多いのでしょうか?
まず最初にあげられるのは、船の操縦がもたらす、心身のリフレッシュ効果です。船は車と違い、思いのままにハンドル操作できるものではありません。風や波の影響を読みながら、全神経を傾けて操船する必要があります。自分が船長としてハンドルを握っている間は一瞬も気が抜けず、別のことを考える余裕はありません。つまり、日ごろの「仕事モード」から完全に解放されるのです。
平日は仕事に全力投球し、休日は海でボートのハンドル操作をする生活が、頭と気分の切り替えに大きな効果をもたらすということをよくご存じなのでしょう。実際、私もボートで海に出るたびに、高揚感と深いリラックス感、そしてリフレッシュ効果を実感します。
なによりボートの楽しさは、マリーナに戻られたオーナー様おひとりおひとりのお顔が証明しています。ボートから降りたときの満ち足りた笑顔を拝見するたび、お迎えする私たちも非常にうれしく、そして誇らしい気持ちでいっぱいになります。
もちろん、ボートは洋上を走るだけがその役割ではありません。マリーナに係留したままでも大いに活用することができます。「船の中」という非日常的な空間を生かし、従業員の皆様とパーティを楽しむといった、福利厚生の一環として定期的に利用されるほか、限られた人数で行う特別な商談の場として活用されるケースもあります。もちろん、一度洋上に出れば、建物内の一室とは異なり、完全にプライバシーが確保されることから、機密性の高い商談にも最適なのです。
なにより、自分で目的地を決め、辿り着くための計画を立て、計画通りに船を動かすために、気心の知れたスタッフたちと力を合わせる…。船長と経営者には、共通点が多くあります。そのような点も、プレジャーボートを購入される会社経営者の方が多い理由のひとつだと思います。
法人所有による税務面の効果
会社経営の「数字」という側面から考えると、法人によるボート所有は、適切な運用によって会社資産として活用でき、税務上のメリットも享受できる可能性があります。
①減価償却による損金算入
ボートは減価償却資産に該当し、その購入費用を法定耐用年数にわたって損金として計上できます。これにより、課税所得を圧縮し、法人税等の負担を軽減する効果が期待できます。とくに利益が出た事業年度に購入することで、結果的に税負担を抑えることも可能です。
②維持費の経費計上
ボートの維持にかかる費用(マリーナ保管料、燃料費、メンテナンス費用、保険料など)も、事業関連性が認められれば経費として計上できます。たとえば、社員の福利厚生、会議、顧客接待、研修などに活用する場合、その実態に応じた費目(福利厚生費、会議費、交際費など)で処理が可能です。
③留意点
ただし、これらの税務メリットを享受するには、ボートが会社の事業に直接関連していることを明確に示す必要があります。私的な利用と判断された場合、経費計上が否認され、役員賞与認定や追徴課税のリスクが生じますので、注意が必要です。利用規程の整備、詳細な利用記録の作成・保管、が不可欠です。適切な管理と運用を通じて、ボートを効果的な企業資産として活用することが求められます。
※ 本項目は、税理士法人グランサーズ 黒瀧泰介税理士が執筆。
豊富な種類がある「ラグジュアリーボート」
ユニマットプレシャスでは、さまざまなボートメーカーの販売代理店業務を行っています。国内ではトヨタ、ヤマハ、ヤンマーの販売代理店であり、海外のメーカーではイギリスのサンシーカー、フィンランドのノードスター、そしてオーストラリアのリビエラの正規日本総輸入販売元になっています。
トヨタとヤマハはクルージングとフィッシングを両立させた小型艇に強く、ヤンマーはフィッシング目的に振った中小型艇に強みがあります。
一方、フィンランドのノードスターは、ややクルーザー寄りの中型艇、オーストラリアのリビエラはややフィッシング寄りの中大型艇、そしてイギリスのサンシーカーは、海のアストンマーティンとも称されているように、クルージングを主用途とした大型艇に強みがあります。
オーストラリア発 リビエラ 50 スポーツモーターヨット
リビエラのスポーツモーターヨットシリーズの新モデルとして、2019年に登場したのが「リビエラ 50 スポーツモーターヨット」です。
コックピットは広く、釣り、ダイビング、パドルまで、あらゆるスポーツを楽しむことができます。屋外デッキは、風雨も防ぐことができ、エンターテインメントも存分に味わえます。コックピットには十分な収納があるほか、冷蔵庫や冷凍庫、製氷機、ウェットバー、シンク付きのバーベキューグリルも完備。高級感あふれる内装ですが、きわめて機能的で清掃がしやすく、ハードなスポーツも、パーティも、気兼ねなく楽しむことができます。
海のアストンマーティン、イギリス発「サンシーカー」
下記の写真は、サンシーカーのマンハッタン 55と65 スポーツヨットが、東京夢の島マリーナに並んで停泊しているところを撮影したものです。
船内の設えはマンハッタン 55のほうがラグジュアリーな仕上がりで、65 スポーツヨットは名称からもイメージできるとおり、操縦席などは自動車でいうスポーツカーに近い設計が施されています。
サンシーカー マンハッタン 55
サンシーカーの最新デザインを象徴するマンハッタン 55は、クルージングに特化した設計でありつつも、大型ヨット特有の広い交流スペースを備えています。グラスコックピット/ギャレーウィンドウはボタン1つの操作で開閉できるほか、サロンドア、リアウィンドウも開くことができ、開放的な空間となっています。
ビーチクラブエリアには、広々としたBBQコーナーや、機能的な折りたたみベンチシートも整備。船内を降りていくと、ラグジュアリーなベッドルームやバスルームも複数備えられています。
サンシーカー 65 スポーツヨット
サンシーカー 65 スポーツヨットは、サンシーカーのFAMOUS FIVEシリーズのひとつで、マンハッタン 55よりスポーティさが際立つ外観です。
フルビームのマスタールームを含む3キャビン構成で、最大7名の宿泊が可能です。海へのダイレクトアクセスができる構造となっているほか、バー、冷蔵庫、BBQセット、シートと「ビーチクラブ」パッケージの装備も充実しています。
目的に合った、あらゆるプレジャーボートをご用意
プレジャーボートの愉しみ方はさまざまです。経営者として、会社の福利厚生や税効果を考慮しながらという選択のほか、個人オーナー様の場合は、まさに趣味の自動車と同じような感覚で楽しまれています。
弊社にはあらゆる目的に合ったプレジャーボートのご用意があり、さまざまなご要望のご相談をいただいております。
プレジャーボートを保有することによって得られるメリットはひとことでは語りつくせません。関心のある方は、ぜひ一度、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
取材:JOYnt 鈴木 雅光
撮影:KPS 上條 伸彦