FXでトレードをしていて、「ほかの通貨ペアのほうが利益を上げられるのではないか」、「FXより株式投資のほうが稼げるのではないか」などと考えたことがある人は多いでしょう。しかし、本当にそうなのでしょうか? 今回は、損失が続いているときに参考にすべきプロトレーダーの思考法について、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏が解説します。
どれを選ぶかは関係ない…FXは「どの通貨ペアで取引しても稼げる」といえるワケ【月利30%トレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

一度身につければ一生通用する能力の鍛え方

トレード成績が大きく変わる確率思考は、日々のトレードの積み重ねのなかで鍛えることができます。トレーダーとして成功を収めたい人のなかでトレード記録を残している人は多いでしょう。トレードを記録することは、自分のトレードを精査するために重要なタスクです。実は確率思考をつけるためにもトレードの記録が必要になります。

 

自分のなかで得意なチャートパターンやテクニカル分析を見つけ、どのような相場環境であれば優位に機能するかを考えましょう。トレード手法によっては、特定の条件下であれば8、9割が利益になる手法もあるかもしれません。プロトレーダーは日々のトレードを詳細に振り返っては記録し、過去の相場と照らし合わせて、トレードで優位に立てるパターンを模索しています。このような地道な努力を重ねることで、値動きのなかで相場の流れを確率的に考えることができるようになります。感覚に頼るのではなく、積み重ねたデータをもとに相場を考察できると、FXにおいて一生物のトレードスキルを獲得することができるでしょう。

トレードの本質を理解するということ

今回は、普段のトレードで隣の芝が青く見えてしまうことの危険性、また、それを打破するための確率思考の鍛え方を解説しました。

 

FXでもほかの投資商品やトレードでも、簡単に稼ぐ方法は存在しません。ほかの投資商品がよりよく見えてしまう原因は、自分のメンタルが弱ってきているからです。トレードがうまくいかない理由が相場環境にあると考えるよりも、自分の手法やメンタル管理の部分に問題がないかを考えるほうが有効的に時間を使えるでしょう。

 

FXで継続的な利益を出すためには、値動きの本質を理解する必要があります。値動きを確率的に予測する習慣をつけることで、客観性の高いトレードをすることができます。そして、確度の高いトレードを繰り返すことで、効率的に利益を積み重ねることができます。ぜひ長く使える確率思考を身につけることを意識しながら、日々のトレードに臨みましょう。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント

執行役員