FXにおいて一度のトレードで利益を収める確率は、3〜5割ほどというのが一般的な見方のようです。 プロトレーダーでも、10回トレードを実施したら半分以上は損切りしてしまうことになります。損切りを避けるには、精神的な安定のための休息も必要と株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。みていきましょう。
FXは一攫千金のチャンスがあっても、継続して稼ぐことは難しい…月利30%トレーダーの助言「休めばいい」 ※画像はイメージです/PIXTA

FXは長期的に継続して稼ぐことが難しい?

FXは長期的に継続して稼ぐことが難しいといわれます。一時的に大きく稼げる可能性はありますが、安定した収益を上げることは難しいといわれています。確かにほかの投資商品と比べてレバレッジをかけることで大きな損失を被ることがありますが、リスク管理を徹底することで最低限のリスクに収めることができます。ほかの投資商品と比べリスク管理をより緻密に行う必要があるだけで、長期的に稼げないという意見は一概に正しいとはいえません。

 

多くのトレーダーはFXにおけるリスク管理が曖昧なままトレードをするため、安定して利益を上げることができていません。リスク管理が重要なFXでは、リスク管理の方法をしっかりと身につけなければ、資産が目減りしてしまうことは容易に想像できるでしょう。

FXには「休息」が必要な理由

集中力が無限に続く人は存在しません。リスク管理が上手いプロトレーダーであっても集中力が切れて損失につながるミスを犯してしまうことがあります。前述したとおり、FXはひとつの油断が大きな損失を招くことがあるため、トレーダーには完璧に近いトレードが求められます。「集中力」もプロトレーダーが完璧なトレードを目指すうえでの必要な条件です。無限に継続させることができない集中力と上手に付き合っていくためには適度に休息を取ることが必要です。休息を取る主なメリットは主に2つあります。

 

1.精神的な安定をもたらす

1つ目は、精神的な安定をもたらすことです。トレードを行ううえで精神的な安定を求めることは重要です。トレードで損切りが続くと、早く損失分を取り戻したいという心理状態に陥ります。感情に左右されたトレードは非常に不安定で、普段のトレード戦略では考えられないような大胆なトレードを行ってしまう可能性があります。

 

戦略的に練られて大胆な行動を行うのであれば問題ありませんが、感情に左右されたうえでの大胆な行動は高確率で上手くいかないでしょう。初心者トレーダーによく見られる、利益が小さく一度に被る損切りが大きくなる現象は、このような大胆な行動が原因で起こります。正常な判断を下すためにも、ときには相場から離れて休息を取ることが大切です。

 

2.客観的に振り返ることができる

2つ目は、直近のトレードを客観的に振り返り、新たな発見ができることです。人は第三者目線で自分を振り返ることで、大きく成長するチャンスがあります。

 

普段トレード中に気付けないことに、トレードを行わない日の客観的な振り返りで気づくことがあります。トレード中は目の前の価格変動に気が入ってしまい、自分の行動をいちいち客観的に分析する余裕はありません。そのため、定期的にトレードしない時間を設けて自分のトレードを客観的に振り返ることは、成長するために必要なことです。

 

プロトレーダーが安定的に利益を上げているのは、トレードを行わない時間に徹底的に自己分析を行い、相場のトレンドに合わせた勝率の高い方法を取り入れているからです。常に変動を続ける相場の世界で柔軟に対応を変化させていくためには、定期的な振り返りが欠かせません。