家計管理はそれぞれですが、世のサラリーマン、「お小遣い制」というケースが多いのではないでしょうか。そこで問題になってくるのが毎日のランチ代。物価高で、どこのお店も値上げ。気軽なワンコインランチなんてもはや絶滅状態で、いかにして空腹を満たすかが、サラリーマンにとって試練になっています。みていきましょう。
ランチはコンビニおにぎり2個が限界…手取り28万円「43歳サラリーマン」、昼にラーメンを食らう「勝ち組サラリーマン」に羨望の眼差し

サラリーマンのお小遣い…平均月3万3,039円

明治安田生命が発表した『家計に関するアンケート調査』によると、物価高の影響を昨年以上に感じると回答した人は94.1%。項目別で最多となったのは「食費」で73.0%。昨年よりも22.5ポイント上昇したといいます。続いて「光熱費・水道代」が12.9%。その差はなんと60.1ポイント。電気代や水道代は、いったんは値上げも落ち着いてきましたが、食料品は日々値上げの影響を感じるもの。スーパーやコンビニに行くたびに、「高いなあ……」と伸ばした手を引っ込めてしまうこともしばしば。

 

厚生労働省『毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果確報』によると、現金給与総額は28万1,087円で、前年比1.4%増。また一般労働者に限ると、35万9,777円で前年比1.8%増、パートタイムに限ると10万5,156円で3.0%増。給与の増加は26ヵ月連続でプラスでした。一方で、実質賃金は前年同月比から1.8%の減少。マイナスは23ヵ月連続で、物価の伸びに賃金が追いつかない状況が続いています。

 

厳しい家計の状況を反映して家計は節約志向。もちろん、サラリーマンのお小遣いにも大きな影響を及ぼしているようです。明治安田生命の調査に戻ると、夫のお小遣いは月3万3,039円。昨年から2,513円の減少でした。

 

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマン(正社員、平均年齢43.6歳)の平均給与は月36.3万円。手取りにすると、月28万円ほどです。そこから3万円強の小遣いを捻出するのも、特にこの物価高のなかでは大変といったところでしょうか。

 

【43歳サラリーマン「月収36万円」だった場合の手取り額】

額面:360,000円

手取り:27万9,557円

(内訳)

所得税:7,741円

住民税:1万6,325円

健康保険:1万8,000円

厚生年金:3万2,940円

介護保険:3,276円

雇用保険:2,160円

※東京都在住と仮定