少子化の進行とともに高齢者の負担は増え続けるばかり。年金に依存する高齢者の暮らしは、火の車です。そんな人たちを、少しだけサポートしてくれる「年金生活者支援給付金制度」ですが、ちょっとした落とし穴が……みていきましょう。
年金たった「月5万円」、さらに保険料増で窮地の75歳…ある日「緑の封筒」が届くも「年金生活者支援給付金請求書」だと気付かず、顔面蒼白

後期高齢者の保険料増額!年金生活者の生活は、ますます厳しいものに

厚生労働省によると、令和6年度の後期高齢者医療制度の被保険者1人当たり平均保険料額は、全国平均で月額7,082円となる見込み。これは令和4・5年度の6,575円から507円、7.7%の増加となります。また令和7年度の被保険者1人当たり平均保険料額は、全国平均で月額7,192 円となる見込みで、令和6年度の7,082 円から110円、1.6%の増加になります。

 

【令和6年度】

●被保険者均等割額

年額:50,389 円(令和和4・5年度47,777 円)

月額:4,199 円(令和和4・5年度 3,981 円)

● 所得割率:10.21%(令和和4・5年度 9.34%)

●平均保険料額

年額:84,988 円(令和和4・5年度78,902 円)

月額:7,082 円(令和4・5年度 6,575 円)

 

【令和7年度】

●被保険者均等割額

年額:50,389 円(令和和4・5年度47,777 円)

月額:4,199 円(令和和4・5年度 3,981 円)

● 所得割率:10.21%(令和和4・5年度 9.34%)

●平均保険料額

年額:84,988 円(令和和4・5年度78,902 円)

月額:7,082 円(令和4・5年度 6,575 円)

 

令和6年度は年金額も増額改定となったものの、物価上昇率に追いついていないことから実質目減り。一方で、収入の100%が公的年金だという高齢者は44.0%、80〜100%という高齢者は16.5%。年金に依存するなか、保険料の値上げは高齢者の生活を圧迫します。

 

実際に日本の高齢者がどれほど年金をもらっているのかというと、厚生年金も受給する人たちであれば月14万3,973円。これはあくまでも平均値。月10万円に見たない人は、全体の22.72%と5人に1人。月5万円に未満だという人も2.06%。割合にしたら少ないですが、厚生年金保険(第1号)受給者数3,598万人から考えると約80万人いる計算です。

 

月5万円未満の年金。そこにさらなる負担増。どうやって生きていこうか……頭を悩ませるばかりです。