ネットで広く知られるようになった、街の中に落ちてある「赤い封筒」。「絶対に拾ってはいけない」といわれるものですが、一方で、自宅のポストに「赤い封筒」が届く場合も。この封筒も放置しておくと、きっと後悔することになります。みていきましょう。
知ってる!絶対、拾っちゃダメなやつ…月収30万円・20代の男性、自宅に届いた「赤い封筒」を無邪気にポイッ、その後に訪れる恐怖に悲鳴

「絶対拾ってはいけない!」と警告…街中に落ちている「赤い封筒」

赤い封筒という言葉で、ネットを中心にざわついています。

 

きっかけは、とあるXユーザーのポスト。場所は東京・池袋。赤い封筒の写真を投稿し、「絶対拾ってはいけない封筒だ」とコメントしました。この投稿を真似してか、ネットでは「ここにも赤い封筒が」「わたしの家の前にも赤い封筒」などと、ちょっとしたブームに。そもそも「街中に落ちている赤い封筒を拾ってはいけない」というのは、中華圏で知られる「冥婚」の風習です。

 

冥婚は、亡くなった人の親族が赤い封筒に亡くなった人の写真や髪の毛などを入れ、街中にそっと置く→物陰に潜んで拾う人を待つ→拾った人がいたら物陰から親族が出てきて亡くなった人との結婚を迫り、死者との結婚の義を執り行う……という流れ。元々は、若くして亡くなった子どもを思う、家族の愛情がありますが、死者と結婚させられる側としてはたまったものではありません。そのため「赤い封筒は絶対拾うな」と広く知られています。

 

――なんだ、古い風習でしょ、いまでは行われていないんでしょ

 

と思ったら、とんでもない。そもそも冥婚は世界のさまざまな地域で行われ、その多くが死者と生きている人間を結婚させるというものですが、中華文化圏のなかには死者と死者を結婚させるという風習のところも。死者の魂を慰めることを目的とした冥婚を怠ると、残された家族に不幸が起きると信じられているため、いまでも冥婚の儀式が執り行われています。

 

その儀式は、未婚の男性が亡くなると、親は亡くなった息子のために、同じく未婚の女性の遺体を探し、2人の遺体を一緒に埋葬するといったもの。儀式のあと、両家は“親戚”となります。そのような風習が残る地域では、遺体が高値で売買され、ときには殺人事件も起こることもあるというから、かなり物騒な話です。

 

赤い封筒が落ちていたとしても“ネタ”として「ふ~ん」といえるのも、ここが日本だからといえるでしょう。