不動産価格上昇で「せっかく手に入れたタワマン」売却も視野に
失業手当ではタワマン暮らしは限界……ではいざ、万が一のことが起きたらどうするのかというと、「いまなら売るのもあり」と男性。
国土交通省が3月26日に発表した2024年の公示地価によると、全用途は3年連続の値上がりで、全国平均は前年比2.3%の上昇。伸び率はバブル期以来33年ぶりの高さでした。
市町村別に公示地価みていくと、最も地価が高かったのが「東京都中央区」で1坪あたり2769万9,999円。「東京都千代田区」「東京都渋谷区」「東京都港区」「東京都渋谷区」と続き、東京都意外では13位に「大阪府大阪市」がランクイン。また変動率でみていくと、トップは「熊本県大津町」で前年比17.83%上昇。これは台湾の半導体製造大手のTSMCの工場ができたことによる影響。同じく3位の「北海道千歳市」も同様、半導体工場の建設が決まったことによる地価上昇です。
男性が住む神奈川県川崎市は平均坪単価142万9,192万円で、変動率はプラス4.18%。価格は1,374市区町村中33番目で、変動率は127位でした。男性の住むエリアでは8%程度の上昇で川崎市の平均以上。また男性の住むタワマンの中古価格も値上がりしているようで、「この前、ポータルサイトで売ったらいくらくらいになるか調べたら、想像以上の金額で……売るのもありだと思った」と、目を輝かせていいます。
昨今の不動産価格の上昇により、せっかくローン完済を果たしたマイホームでも「売却」という選択肢がチラついていると男性。また年齢的にも「老後の住まい」について考えるようになり、「このタワマンで最期を迎えるイメージがわかない」と思い始めているといいます。どちらにせよ、いまは貯蓄ゼロの状況から脱するのが最優先。老後を見据えた資産形成も急ピッチで進める覚悟だといいます。
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