高齢化とともに増えているのが、おひとりさまの高齢者。悠々自適な老後を過ごしているのであればいいですが、経済的に困窮している人も少なくありません。老後の収入を少しでも増やしておくことが必要です。本記事では、Aさんの事例とともに老後の年金を増やす方法について、FP1級の川淵ゆかり氏が解説します。
「悔やんでいます」年金月5万円の70歳女性、夫を失い、職を失い、満身創痍で生活保護申請も〈却下〉…老後破産確定の絶望【FPの助言】 (※写真はイメージです/PIXTA)

女性こそ繰下げ受給を

女性のほうが男性より長生きですから、結婚している人でも老後の後半は一人暮らしになってしまう確率が高いです。老後も働き続けられる人やご主人様の収入や預貯金があって生活に困らない人は、繰下げ受給を検討したほうがいいでしょう。

 

2023年の平均寿命は、男性 81.05歳、女性87.09歳となっており、その差は6年です。たとえば夫が3歳年上の夫婦だと、6年+3年=9年間、妻は一人暮らしとなってしまう計算です。

 

未婚女性も増えていますが、既婚女性であれば、夫が亡くなったときには生命保険や遺族年金を受け取れますが、独身であればそうもいきません。

 

また、結婚していたとしても、Aさんのように自営業であれば遺族年金は受け取れませんし、借金等の清算で生命保険を受け取っても残りが少なくなってしまうこともあります。

 

以上の理由で、女性ほど老後のマネープランをしっかり考えておく必要があるのです。繰下げ受給は、1ヵ月繰り下げるごとに0.7%ずつ年金額は増えていきます。

 

・5年繰り下げで、42%アップ
・10年繰り下げで、84%アップ

 

となります。老後のマネープランを考える際には、年金の受け取り時期もシミュレーションしてみましょう。

 

 

川淵 ゆかり

川淵ゆかり事務所

代表