(※画像はイメージです/PIXTA)

洗濯物を外に干して外出したら突然の雨でぜんぶ台無し……。そんな経験はないでしょうか? 現代の気候から考えると「どの季節をとっても室内干しがメリット大!」と教えてくださったのは洗剤メーカー代表で洗濯研究家でもある平島利恵さん。そこで今回は、上手な室内干しのコツや臭いを発生させないためのポイントについてお話を伺いました。※本稿は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。

洗濯物を臭わせない4つのポイント〜洗濯編〜

室内干しによる生乾き臭を気にされる方もいるかもしれませんが、実は間違った洗濯方法が大きな原因。ここでは正しい洗濯方法をご紹介します。

①洗濯槽の中に洗濯物を詰めすぎない

洗濯槽の中に洗濯物を入るだけ入れて洗っていませんか? 縦型洗濯機の場合は洗濯槽の8割が限度です。ドラム式の場合はさらに少なく、洗濯槽の半分以下が適量です。

②すすぎは最低でも2回以上で

洗濯という字は、洗って濯(すす)ぐと書きますが、このすすぎの工程をおろそかにしてはいけません。洗剤や洗濯機の中には「すすぎ1回」をうたっているものもありますが、個人的にはおすすめできません。すすぎは最低でも2回、お肌が弱い方は3回以上やるようにしましょう。

③柔軟剤は適量で

洗濯物が臭うからと柔軟剤を多量に使う方もいらっしゃいますが、これは間違った方法です。柔軟剤は生地をコーティングするためのものなので、汚れが落ちていない状態で多量に使えば、洗濯物に汚れを閉じ込めて臭いの原因を作ります。

④月に1度は洗濯槽の掃除を

上記3つに注意をしても洗濯物が臭う場合は、洗濯槽の汚れが考えられます。1ヵ月に1度を目安に専用のクリーナーなどで掃除をしてみてください。

洗濯物を臭わせない2つのポイント〜干し方編〜

① 洗濯物の間を空けて干す

 

 

洗濯物の臭いはモラクセラ菌という雑菌が主な原因です。これはどれだけ正しく洗濯をしても完全にゼロにすることはできません。少量でも残っていることを前提にしていかに増やさないかが臭いを抑えるポイントです。そのために大事なのは早く乾かすことです。ハンガーで干す場合は、洗濯物の間をこぶし1個分は空けるようにしましょう。

② カーテンに触れないように干す

 

 

窓際に干すのであれば、できるだけカーテンに接しないようにご注意ください。カーテンは想像以上に汚れていることが多いので、洗濯物に雑菌がうつって臭いの原因になる場合もあります。

洗濯物に臭いが付いてしまった時の対処法

洗濯物に臭いが付いてしまった場合は、40度以上のお湯に洗剤を溶かして40分程度漬け置きし、その後普通に洗ってみてください。ここでおすすめなのが粉末洗剤です。液体洗剤は粉末洗剤を溶かしたものなので、一般的には粉末洗剤の方が強力です。

 

ちなみに臭い対策で漂白剤を使いすぎると衣類の傷みの原因になるので注意が必要です。

便利なアイテムを活用して快適に室内干しを

何かとメリットの多い室内干しですが、部屋の中でスペースを取ったり、見た目が気になる方も多いかもしれません。そんなときはオークスの室内物干し「ソライエ」ですっきり解決。今は室内干し用の家電もかなり進化しており、扇風機やサーキュレーターなどを併用すれば、外干しとほとんど変わらないスピードで乾かすこともできます。

 

特に「ソライエ」UBタイプを使えば脱衣スペースが最高の洗濯物乾燥スペースに早変わり。その際も浴室内の換気扇を回して、脱衣所から浴室へ向けて風を送るようにしてみましょう。室内ではエアコンの風も上手に利用して、快適に室内干しをしてみてくださいね!

 

 

平島 利恵
洗濯研究家

 

※ 本稿は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です