お肉を食べるときの注意点
健康効果の高いお肉ですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しで、やはり食べ過ぎには注意が必要です。
①タンパク質について
健康に問題のない人の場合、タンパク質を過剰に摂ってもあまり問題はありません。しかし、腎臓に病気がある人は注意が必要です。タンパク質の代謝は腎臓に負担がかかるため、腎臓病の人に対する食事療法では、タンパク制限が行われます。
②脂質について
お肉を食べると、どうしても脂質も一緒に摂取してしまいます。脂質の摂り過ぎで問題になるのは、ひとつはカロリー過多です。カロリー過多による肥満は、糖尿病など生活習慣病の原因となります。
もうひとつの問題は、お肉の脂質は飽和脂肪酸を多く含む動物性脂質であることです。飽和脂肪酸の摂り過ぎは動脈硬化を引き起こし、動脈硬化は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の原因となります。また、脂質異常症にもつながるため注意が必要です。
そのため、脂質を摂り過ぎないよう脂身の部分を取り除いたり、食べる部位や種類を工夫することがおすすめです。
一方、肝硬変を患っている場合は、お肉を食べ過ぎると血液中のアンモニアが増加し、肝性脳症という病気になることがあります。
お肉で筋肉量を維持して健康な生活を
お肉は、タンパク質を手軽にバランスよく摂れる優れた食材で、体に必要な鉄などのミネラルやビタミンも含まれています。脂質に注意しながら、お肉を美味しく食べて筋肉量を維持し、健康寿命を延ばしましょう。
健康によいお肉をご家庭でさらに美味しく!
豊富なタンパク質を含むお肉。どうせ食べるなら、美味しさを最大限に引き出していただきたいと思いませんか。
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スポーツドクター岡田
医師、スポーツ内科医