家なんて買えないという「賃貸派」も冷や汗…家賃も上昇傾向
不動産経済研究所によると、昨年1年間に全国で発売された新築マンションの1戸当たりの平均価格は5,911万円。前年比15.4%上昇で、7年連続で過去最高を更新しました。地域別にみていくと、特に首都圏1都3県の上昇幅が大きく、平均価格は8,101万円と前年比28.8%の上昇となりました。
――もう東京周辺ではマンションなんて買えない……
近頃、上昇する一方の不動産価格に、生涯、賃貸派であることを心に決めた人もいるかもしれません。しかし、家賃上昇を予感させる動きも。
総務省統計局『小売物価統計調査(2024年1月)』によると、全国の民営借家1ヵ月の家賃は1畳あたり平均4,492円。昨年12月は4313円だったので、一気に4%ほど上昇したことになります。70平米の3LDKのマンションだとすると、家賃は9.1万円→9.5万円と、3,800円ちかくアップしたことになります。
主要都市でみていくと、最も高いのが「東京都区部」で9,706円とダントツ。70平米の3LDKであれば20.5万円になります。
【主要都市の平均家賃】
1位「東京区部」9,706円(20万5,884円)
2位「浦安市」7,345円(15万5,803円)
3位「川崎市」7,215円(15万3,045円)
4位「府中市」6,596円(13万9,915円)
5位「横浜市」6,587円(13万9,724円)
6位「西宮市」6,563円(13万9,215円)
7位「立川市」6,350円(13万4,696円)
8位「大阪市」6,248円(13万2,533円)
9位「京都市」5,984円(12万6,933円)
10位「さいたま市」5,869円(12万4,493円)
※(かっこ)内は。70平米の3LDK。1畳3.3平米として計算
家賃は物価上昇の局面においても、急に上がることはないといわれています。しかし「家を借りる」ことのハードルもじわりじわりと上がっていることを予感させます。