「容量の小さな冷蔵庫」のほうが消費電力が大きくなるワケ
冷蔵庫は売れ筋となる大容量のもののほうが、冷蔵庫を効率よく運転する技術であるインバーター制御など、高度な省エネ技術を採用する傾向にあります。一方で、コストの関係で小型~中型の冷蔵庫には未採用。結果的に容量が小さいにも関わらず、消費電力は大きくなるのです。
しかしこれまで使っていた冷蔵庫が古く、電気を消費するタイプの冷蔵庫だった場合、小さな冷蔵庫に買い替えても、結果的に省エネになる可能性もあります。冷蔵庫は小さいほうが省エネとは限らないので、カタログなどで消費電力をきちんとチェックすることが肝心です。
「冷蔵庫売れ筋ランキングトップ5」を消費電力で比べてみた!
家電を選ぶとき、ランキングを参考にする人も多いでしょう。二人暮らしに適した「定格内容積:300L~400L未満」の冷蔵庫、家電比較サイトの売れ筋ランキングは以下の通り。
1位「日立 R-V38SV」
2位「AQUA AQR-36N2-S」
3位「パナソニック NR-C344C」
4位「パナソニック NR-C374C」
5位「三菱電機 MR-C33J-W」
※2024年2月19日時点
これらを年間消費電力で比べてみると、売れ筋3位の冷蔵庫が電気代は一番お得、という結果になりました。
1位「パナソニック NR-C344C」…330/kWh(10,230円)
2位「日立 R-V38SV」…336/kWh(10,416円
3位「パナソニック NR-C374C」…341/kWh(10,571円
4位「AQUA AQR-36N2-S」…349/kWh(10,819円
5位「三菱電機 MR-C33J-W」…356)/kWh(11,036円)
※(かっこ)内は年間電気料金は31円(税込)/kWhとした際の年間の電気代
※各社商品カタログ参照
売れ筋商品で選んでも、年間806円、電気冷蔵庫の平均使用年数である13年で10,478円の差になります。塵も積もれば大きな差。見た目や人気だけでなく、きちんとカタログで消費電力も比較して選びましょう。
[参考資料]