妻の管理で家計は健全、円満な家庭で夫の唯一の不満は…
Jさん 47歳男性 上場企業勤務の会社員 年収1,000万円
妻 44歳 人材系企業勤務の会社員 年収400万円
子ども 長男(私立高校3年生)、次男(公立中学3年生)
Jさんは、主要都市に住む会社員。15年前に新築戸建てを4,000万円の住宅ローン・全期間固定金利(3.08%)を利用して購入しました。妻は、子どもの教育費を計画的に準備するため、定期的に保険の見直しや住宅ローンの繰り上げ返済も行う、どちらかと言えば倹約家タイプで、次男が小学校に入学してから再就職し収入も得ています。
倹約家タイプとはいえ、食生活もそれなりに充実していて家族でたまに外食したり旅行の機会もあるので、Jさんは妻のおかげと高く評価していました。ただ「お小遣いをもう少しだけでいいから増やして欲しい」ということを除いては……。
周りと比べて少ない小遣いがさらに減額に
もともとJさんは、物欲やこだわりもなく、お小遣いの使い道は「スポーツジム」と「飲み代」。飲みに行く場所もチェーンの居酒屋なので使う金額もさほどかかりません。PTA行事のあとのお父さん同士の打ち上げ、スポーツジム仲間など会社外での人付き合いがよく、「誘われたら断らない」「2次会、3次会など最後までつきあう」タイプだったのです。
コロナ渦でJさんが飲みに行く機会も減り、長男が私立高校に入学が決まった際、次男も中学に入学し塾代・部活動にお金もかかるということで、もともと月々3万円だったJさんのお小遣いを、2万5,000円に減らすことになりました。
コロナ渦から徐々にもとの生活にもどって…
Jさんは妻の提案を一旦受け入れましたが、徐々にコロナの制限がない生活になると、以前のように「お誘い」も増えてきました。
コロナ渦で貯めたヘソクリがなくなり、お金が少し足りない。「あと1万円増やして」と、妻に言えない。そこで、Jさんが考えたのが、カードローンで1万円借りることでした。金融機関によっては一定期間無利息といった特典があり、スマホで簡単に申し込めて審査も速い。
その後も「無利息期間」だけ、と1万円程度を何度か借り、給与振込とは別の「経費立替金精算口座」に入金されたお金から返済したり、別の金融機関で無利息のあいだだけ借りて返済するなど上手くやりくりしていました。
銀行や消費者金融のカードローンは6社、借入残高の合計は多くても5~6万円。Jさんは、利息も払っていないし借金だという感覚もありませんでした。