(※画像はイメージです/PIXTA)

Hさんの実家は、代々続く資産家です。厳格な父親を嫌い、実家とは距離をとっていたHさんですが、父の急逝により突然相続を受けることになりました。しかしある原因から、Hさんは家計破産の危機に……いったいなにがあったのか、牧野FP事務所の牧野寿和CFPが、具体的な事例を通じて原因と解決策を示します。

すぐに引越しできないなら「リースバック」という手も

(※画像はイメージです/PIXTA)
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筆者はこの話を受け、「では、住宅ローンの返済機関に事情を話し、了解を得てからマンションを売却するか、あるいは『リースバックする』という方法がありますよ」とお伝えしました。

 

事前に地元の不動産業者にお聞きした話では、Hさんが住む都内のマンションは最寄駅から都心まで15分ほどと交通の便がよく、また子育てにも適した立地にあるそうです。また、中古マンション価格は現状上昇傾向にあり、ローンの残債や部屋のリノベーション費用を含めてもそれ以上の価格で売却できそうです。

 

リースバックとは、自宅などの資産を不動産会社などに売却して、売却後は売却先と賃貸借契約を結んで家賃を払い、売却した物件に住むことです。

 

リースバックをすればマンションの所有権はなくなるため、3年後には上記の「特定居住用宅地等」の特例適用が可能になります。さらに、リースバックであれば退去時の部屋のリノベーションも不要です。

 

ただし、売却を選ぶ際は代金が住宅ローンの残債より低額にならない売却先を見つけることが重要ですし、リースバックの場合は毎月の家賃が住宅ローン返済額より高額にならないようにすることが大切です。

 

 

牧野 寿和

牧野FP事務所合同会社

代表社員/CFP

 

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本記事は、株式会社クレディセゾンが運営する『セゾンのくらし大研究』のコラムより、一部編集のうえ転載したものです。