--------------------------------------
【難易度の目安】
★☆☆☆☆……知っていて当然
★★☆☆☆……知っている子もいるかな?
★★★☆☆……知っているとかっこいい!
★★★★☆……大人も知らないかも?
★★★★★……大人顔負け!
--------------------------------------
「やばい」を言い換えてみよう(図表1)
⇒実は江戸時代からある言葉
「やばい」は危ないこと、具合が悪いことを意味する「やば」から生まれた言葉だよ。江戸時代、泥棒が自分たちの身に危険が迫った時に、仲間だけに伝わる秘密の言葉として「やばい」と表現するようになったといわれているんだ。これがいつの間にか広まって、誰でも知っている言葉になったよ。
もともと悪い意味合いで使われていたけれど、最近では最高や素晴らしいのように、良い意味合いでも使われるようになってきたよ。言葉は時代に合わせて進化するから面白いよね。驚くほど素晴らしいという意味で使うなら、驚異的とも言い換えられるよ。
「えぐい」を言い換えてみよう(図表2)
⇒最近では、感心したり、ほめたりする意味合いでも使われるように
「えぐい」はもともと、味を表現する言葉として生まれたよ。春に芽を出すフキノトウのような、苦さやアクの強さをもつ味がえぐいなんだ。
そこから転じて、ひどいやどぎついのように、人に不快な思いをさせる物事に対しても使うようになったんだ。最近では感心したり、ほめたりする意味合いでも使われるよ。その点では、「やばい」とよく似ているね。物事の程度が普通をはるかに超えている様子なら、半端ではないと言い換えられる。話し言葉で使うなら「半端じゃない」だね。「半端」は、数や量が不十分なこと。みんなで半端ではない語彙力を目指そう!
「だるい」を言い換えてみよう(図表3)
⇒最近は「面倒くさくて、積極的に取り組めない気持ち」にも使われるように
「だるい」は病気や疲れが原因で体に力が入らなかったり、思うように動けなかったりする時に使う言葉だよ。「風邪で体がだるい」といった具合だね。
それに加えて最近では、面倒くさく感じて、積極的に取り組めない気持ちに対しても使われるようになってきたんだ。ここでは、そちらの意味の言い換えを紹介しよう。気持ちの「気」を使って、気が重いや気が乗らない、気が進まないといった表現があるよ。
億劫は仏教の言葉で、極めて長い時間のこと。そこから(時間がかかり過ぎて)面倒に感じるという意味になったといわれているよ。
齋藤 孝
明治大学文学部教授
1960年静岡県生まれ。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『語彙力こそが教養である』『小学3年生から始める! こども語彙力1200』(いずれもKADOKAWA)、『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)、訳書に『現代語訳 論語』(ちくま新書)など多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走
注目のセミナー情報
【資産運用】5月8日(水)開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力
【国内不動産】5月13日(月)開催
銀行からフルローンを引き出す「最新不動産投資戦略」
利回り7%超!「新築アパート投資」セミナー
~キャッシュフローを最大化させるためのポイントも徹底解説
【国内不動産】5月16日(木)開催
東京23区×新築×RC造のデザイナーズマンションで
〈5.5%超の利回り・1億円超の売却益〉を実現
物件開発のプロが伝授する「土地選び」の極意