「1ヵ月30%の利回り」という暗号資産の投資話にのった田丸小太郎さん(仮名)。慎重な性格であるにも関わらず、100万円で独自通貨を購入しました。しかしこれは典型的な詐欺だったといいます。本稿では、テクニカル分析の解説サイト『テクニカルブック』を運営する株式会社アドバンの代表取締役・田中勇輝氏が、暗号資産に関連する投資詐欺の実情と、投資詐欺に巻き込まれないためのポイントを解説していきます。
暗号資産ブームの影で「100万円」を騙し取られた絶望…慎重派「37歳サラリーマン」が投資詐欺に引っかかった理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

暗号資産の投資詐欺に巻き込まれないのための5つのポイント

最後に、今回紹介した田丸さんのエピソードを通じて私たちが学べる、投資詐欺の被害を受けないために意識しておきたい5つのポイントを紹介します。

 

1.金融庁に登録済みの業者か確認する

日本において暗号資産交換業を行う場合、金融庁への登録が義務づけられています。これは、詐欺や不正を防ぐための措置です。暗号資産に関する取引所や仲介業者を選ぶ際は、金融庁に登録されているかどうかを必ず確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

 

2.現実的でない利回りに注意する

ポンジスキームなどの詐欺では、現実的でない高利回りを謳って勧誘が行われます。そして多くの場合、リスクがないことも強調しているはずです。低いリスクで高利回りが得られるといったウマい話に触れたときは、そんな現実的出ない話が本当にあるのか疑問を持つようにしましょう。

 

3.理解できないものには手を出さない

暗号資産の市場は絶えず進化しており、新しい技術や仕組みが次々と登場します。これらを十分に理解していない場合、その事業が本当に利益を生み出せるものなのか判断しようがありません。自分が投資しているものの仕組みや背景をしっかりと理解し、それに基づいて判断することが重要です。

 

4.自分が冷静かどうか意識する

他人の成功や市場の盛り上がりに流されず、冷静な判断を心がけることが大切です。感情的になると隙が生まれ、普段なら見抜ける詐欺にも気づかない可能性が高まります。

 

5.なぜウマい話を持ちかけられたか考えよう

本当に価値のある投資機会なら、情報を持ちかけた人自身がそれに投資しているはずです。それが高利回りな案件であれば、借金をしてでも投資を行うでしょう。自分に声をかけてきた理由を考えることで、詐欺の可能性を見極めることができます。

 

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暗号資産は変化の激しい領域で、詐欺に利用されやすい側面があります。上記のポイントを心に留め警戒心を持つことで、投資詐欺によって無駄にお金を失うリスクを大きく減らすことができるはずです。