もうお金を払えない……そう追い詰められたときの選択肢のひとつが自己破産。その4人に1人は高齢者だといいます。低年金、それに伴う生活苦が主な原因といわれていますが、多くの年金がもらえる元エリートだからといって「老後破産」とは無縁とは言い切れません。その理由についてみていきます。
気づけば「老後破産」寸前でした…〈年金月30万円65歳の元・超エリート〉でも危機に直面する根本理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

超エリートでも老後破産の理由③夫婦の財布は別々

ウェブスターマーケティング株式会社が運営する『いつのマニー』が行った『夫婦のお金の管理方法についてのアンケート調査』によると、夫婦の6.4%が「お金の管理は夫婦が別」と回答。数としては少ないですが、夫婦15組に1組の割合で「妻(夫)の財布の中身をまったく把握していない」という状況です。特に夫婦共働きでお互いが自立していると「夫婦であっても財布は別々で」となりがち。

 

しかしお互いの財布の中身を知らなければ、「もう返せない!」という最終段階に入ってから、パートナーの「えっ、そんな借金、あったの⁉」という事態が発覚。高所得であっても右往左往する間もなく、破産するしか選択肢がない、という状況に追い込まれる可能性があります。

 

お互いの財布を別々にすることはパートナーを信頼することではありますが、老後を見据えて準備をする段階では、せめて、ある程度はオープンにし、お互いの状況を把握することが重要です。

 

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高所得であろうとなかろうと、安定した老後生活を送るためには、①生活のダウンサイジング ②老後を見据えた資産運用・貯蓄 ③夫婦それぞれの財布の把握 は基本。「気づいたら、老後破産寸前!」と焦ることのないよう、しっかりと準備を進めたいものです。