3.対象株式の「価値」を見極め、高い価格で買わない
「いまなら安いから、買う」「高くてありがたみを感じるから、買う」といった買い物をする人もいますが、これもまた悪癖といえるでしょう。
よく、「いまならいくら」といった広告がありますが、それが本当にいまだけかどうかはわかりません。また、本当に売れる商品は値下げの必要もないはずです。ですから、それは結局、消費を促進させるための謳い文句であり、それが特別に安いかどうかはわからないのではないでしょうか。
逆に、高いほうがありがたがられる商品もあります。しかしその商品のその価格は、本当に適正なのでしょうか。それ自体の価値はそこまで高くないのに、高級感を出すための店舗内装、広告宣伝、人的サービスなどの経費が上乗せされて、価格が上がっている可能性もあります。投資家ならば、「買った直後にそれを売った場合、いくらになるか」を考えてもよいでしょう。
もちろん、それらが本来持っている価値以下の価格で買えるならば、それはいい買い物だといえます。要するに、まずは買う物の価値を見極めることが、いい買い物には必要だということです。
普段の買い物でも、株でも、同じです。値札はついていますが、それは一度無視してその価値を自分で見極めて、それより高い価格で買わないことが重要なのです。
一度値札を無視してその価値を自分で見極める癖をつける
暇だからといって買い物をするのはやめたほうがいいでしょう。見栄や嫉妬で買い物をするのも、やめたほうがよいでしょう。普段からそれを心がけていれば、それは株式投資にも生きるのではないでしょうか。
また、いざ買う際は、一度値札を無視してその価値を自分で見極めて、それより高い価格で買わないことが重要です。それもまた、普段の買い物でも株でも、同じでしょう。
株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO
川合 一啓