50歳目前のサラリーマン…新築マンション購入で2度のビックリ
男性が購入を希望したマンションは都心部の新築マンションで、決して広くはない3LDK、価格は9,000万円台。友人が住宅を購入した20年前なら3~4割ほど安かったはずだが……と、昨今のマンション価格の高騰にびっくりしたといいます。
さらに男性を驚かせたのは、銀行から希望額の融資を断られたこと。「減額しないと貸せません」というのです。頭金は2,000万円を用意し、残りを25年で返済するプランだったといい、不動産の営業マンからは「お客様の年収なら、なんの問題もありませんよ」と言われていたので、衝撃の結果だったといいます。
前出の国土交通省の調査によると、分譲マンション購入者で「希望融資を断られた」という人は9.3%(減額5.9%、一切融資不可3.4%)。10人に1人程度の水準ですから、決して珍しいことではありません。また理由として多く上がったのが「年齢」「年収」「勤続年数」で、ともに22.6%。男性の場合、定年まで10年強しかなく、しかも完成予定が75歳近くになることがネックになったようです。
違う金融機関なら希望額を全額融資というところもありましたが、融資条件が悪くなるので、都心のマンションは諦め、借りられる範囲で購入ができる新築マンションを探したのだとか。そこで目に止まったのが東京郊外のマンションで、価格は6,000万円台。都心には電車(急行)で30分ほどと、ロケーションもなかなか。都心のマンションと比べて広さも申し分ない。「4,000万円×15年返済」で融資を受け、購入に踏み切ったといいます。
ーーマンションは高いし、融資は断られるし。友だちを嘲笑している場合じゃ、なかったな
マイホームを手に入れた喜びと、もっと早く購入を決断していれば、という後悔が交錯していると男性。人生で一番高い買い物であるマイホーム、給与が低いけれど返済期間が長くとれる若いうちに買ったほうがいいのか、それとも、年齢を重ねて給与が高くなってから買ったほうがいいのか。一概にいうことはできません。ただ購入年齢によってマネープランは大きく変わることを踏まえたうえで、「今が買い時!」とひらめいた時が、各々にとってベストなタイミングだといえそうです。