人生で一番大きな買い物であるマイホーム。給与は低いけれど若いうちに買ったほうがいいのか、年齢を重ねて給与が高くなってから買ったほうがいいのか……悩みがちです。住宅購入のベストタイミング、考えてみましょう。
銀行員「全額融資はムリです」の衝撃…〈月収58万円・50歳目前の勝ち組サラリーマン〉遅すぎた決断に大後悔 (※写真はイメージです/PIXTA)

20代で家を買うなんて…早くないか⁉

多くの人にとって、一生で一番高い買い物であるマイホーム。購入の決断は、まさに清水の舞台から飛び降りるようなもの。踏ん切りをつけるのも大変です。

 

国土交通省『令和3年度住宅市場動向調査』によると、注文住宅(土地から購入し家を建てる)の平均購入年齢(世帯主)は39.5歳*1、分譲戸建ては37.5歳、分譲マンションは39.9歳です*2

 

*1:新築限定

*2:数値はいずれも一次取得者

 

年齢から察するに、第1子が誕生し、小学校入学後に学区が変わって転校するのは可哀そうだから、その前に「よし、家を買うぞ!」と決断をする……そんな人が多いと考えられます。

 

そんななか、20代でマイホームを実現する人も。注文住宅では14.1%、分譲戸建てで12.5%、分譲マンションで7.3%。数としてはグッと少なくなりますが、20代にして人生の大きな決断をした人たちがいます。

 

そんな人を嘲笑っていたという、もうすぐ50代だというサラリーマン。20代でマイホームを購入した友人に「若いのにそんな借金をして、何を考えているんだ、あいつは」「家を買うなんて、まだ早いよ」と嘲笑っていたといいます。

 

その友人、当時の年収は400万円ほど。頭金1,000万円を用意して、東京の郊外に5,000万円ほどの戸建てを買ったといいます。「ムリかなと思ったけど、若いから大丈夫ですよ」と、希望通り満額の融資が下りたのだとか。夫婦共働きだから「月10万円強の返済×35年」もそれほど苦ではないといっていたようですが、男性は「20代で35年の借金を抱えるなんて」と、友人の感覚が信じられなかったのだとか。

 

男性がマイホームの購入を決めたのは最近のこと。勤務する会社で部長職となり、給与もぐんとアップしたことが後押しとなったといいます。

 

厚生労働省の資料によると、40代後半・部長職の平均給与は月収で58.0万円、年収で907.9万円。サラリーマンのなかでも勝ち組に入るポジションと給与。人生史上、最も高い買い物をするには、良いタイミングだったのかもしれません。