投資信託の運用で失敗し、大きなショックを受けた経験があるという29歳・会社員の本田洋子さん(仮名)。ただ、いま振り返ればそれも「良い経験」になったと語ります。投資の主目的は「収益を得ること」ですが、投資という行為からは、収益以外にも大切なものを得られるようです。本稿では、テクニカル分析の解説サイト『テクニカルブック』を運営する株式会社アドバンの代表取締役・田中勇輝氏が、本田さんの事例と投資女子へのアンケートの結果から、投資と上手に付き合うための「5つのポイント」を紐解いて解説します。
「つみたてNISA」で運用デビューの28歳・女性、インデックス投信で大失敗&大後悔も…〈金融資産500万円〉まで“復活”できたワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

「投資を始めて良かった」と感じている投資女子がほとんど

次のグラフは、2023年10月に独自に実施した、投資女子の直近1年間の投資成績の調査結果です。

 

 

 

投資女子の67.5%は利益が出たと回答しており、損失が出たと回答した投資女子は11.7%に限られています。ここ1年間で相場が上昇基調にあったことも影響していると思われますが、投資女子は非常に安定した投資成果をあげていたということです。

 

続いて、投資を始めて良かったと思うかどうか質問した結果もみてみましょう。

 

 

 

結果は、投資を始めて良かったと感じている投資女子が85.7%で、投資を始めて良かったと感じていない投資女子が14.3%という数字です。投資を始めた女性のほとんどが、前向きに投資と向き合っているといえるでしょう。

 

また、良かったと感じている投資女子の割合は、投資で利益が出たと回答した人の割合よりも高い数字です。このことからは、投資で利益が出ていない人でも、投資を始めて良かったと感じている人がいることが読み取れます。

 

本来投資は資産を増やすために行うものですが、本田さんのように収益以外の部分でも、投資をすることによってポジティブな影響を受けている人は少なくないのかもしれません。

投資女子に学ぶ投資と上手に付き合う5つのヒント

今回は、投資と前向きに向き合う20代女性のエピソードを紹介しました。投資女子の満足度の高さを踏まえると、彼女から得られるヒントは少なくないように感じます。最後に、ポイントを整理しておきましょう。

 

・長期的な目線を持つ

短期的な利益を追い求めて何となく短期売買を繰り返していると、いくら良い相場環境でも大きな損失を出してしまうことがあります。優良な銘柄や商品を長期的に保有するのが、投資における王道の1つといえるでしょう。
・自分に合った目標を設定する

投資は基本的にリスクとリターンが比例します。そのため、資産を短期間に大きく増やそうとすると、それだけ大きなリスクを負うことになってしまいます。自分の将来を踏まえて堅実な目標を設定することが、投資の満足度につながりやすいと考えられます。
・失敗から学ぶ

投資において、判断ミスで資産を減らしてしまうこともあるでしょう。しかし、それを取り戻すために感情的に動くと、損失をさらに広げることにもなりかねません。大事なのは失敗を糧として、次に活かすための経験として捉えることです。
・無理のない範囲で学び続ける

投資スキルを向上させる上で学ぶことが大切ですが、仕事や家事があり、投資に長時間を割くことが難しい人も多いはず。そうした場合は無理をする必要はありません。日々の生活の中で、投資に触れる時間を継続的に確保することが大切です。
・投資を好きになる

投資を行う上での最大のモチベーションは、投資そのものに興味を持つこと。好きなことを追求することで、自然と知識や経験が積み重なります。この良いサイクルができると、あなたの世界は大きく広がっていくはずです。

 

投資の目的は資産を増やすことですが、前向きに向き合うことで自分自身の成長につながる側面もあります。投資女子から学ぶ5つのヒントをしっかり意識して、投資と上手に付き合っていきましょう。