テクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」は、投資に取り組む女性について調査する目的で、20歳以上の男女4,055名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、男性に比べて女性のほうが投資に対して消極的であるという事実と、その理由がみえてきました。※本記事は、株式会社アドバンが2023年9月13日に発行したリリースを転載したものです。
女性の4割が「投資にまったく興味がない」、過半数が「投資経験ゼロ」…〈投資女子〉を増やすカギはどこにある? (※写真はイメージです/PIXTA)

調査サマリー

今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。

 

1.投資に興味のある女性は男性よりも少ない傾向
2.女性は株式よりも投資信託を好む傾向が強く、男性よりもFXと債券への関心が強い
3.女性は男性と比べて投資に取り組んでいる人が少なく、女性の半数以上が投資経験ゼロ
4.会社員女子・公務員女子で投資をしている割合は40.6%と、女性全体の平均よりも高い
5.女性が投資に取り組んでいない理由の1位は「資金がない」の38.7%、2位は「知識不足」の27.7%
6.女性の方が男性よりも、直近1年間の投資成果に対する満足度が高い

 

調査の実施概要

調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者  :20歳以上の男女
調査期間 :2023年5月17日~5月18日
有効回答 :4,055名

主な調査結果

1.投資に興味のある女性は男性よりも少ない傾向

 

 

投資に対する興味について質問したところ、「かなり興味がある」と回答した男性が30.6%で、女性は19.4%でした。また、「まったく興味がない」と回答した男性は30.2%で、女性は39.7%でした。

 

この結果からは、女性は男性よりも投資に対する興味が少ない傾向があることが読み取れます。

 

2.女性は株式よりも投資信託を好む傾向が強く、男性よりもFXと債券への関心が強い

 

 

投資への興味について「かなり興味がある」または「少しだけ興味がある」と回答した人を対象に、最も興味を持っている投資分野について質問を行いました。結果は、男性の1位が「株式」の36.7%、2位が「投資信託(ETF含む)」の34.9%となっています。

 

また、3位は「特にない/わからない」の10.4%、4位は「為替取引(FX)」の8.1%でした。1位と2位が3位以下と比べて非常に高い割合となっており、株式と投資信託に関心が集中していることが分かります。

 

 

 

一方で女性の1位は「投資信託(ETF含む)」の32.0%、2位は「特にない/わからない」の24.9%、3位は「株式」の23.4%でした。4位は「為替取引(FX)」の8.5%で、3位と大きく差が開いています。男性と比較すると、女性は株式よりも投資信託に対する興味が強い傾向があることが読み取れます。

 

また、女性は「特にない/わからない」の割合が高いことから、男性と比較して金融商品への関心度合いが低い傾向があります。例外的に男性より女性の方が高い割合となっているのが、「為替取引(FX)」と「社債・国債」です。これらの投資分野については、男性と比較して女性の関心度が相対的に高いといえるでしょう。

 

3.女性は男性と比べて投資に取り組んでいる人が少なく、女性の半数以上が投資経験ゼロ

 

 

実際に投資に取り組んでいるか質問したところ、「投資をしている」と回答した人の割合は、男性が49.7%であるのに対し、女性は32.3%と低い割合となりました。

 

また、「投資をしたことがない」と回答した人の割合は、男性の37.4%に対して女性は57.0%と非常に高い値となっています。女性については、半数以上が投資をまったく経験したことがないという結果になりました。