この会社に人生を捧げてきました…大卒サラリーマンの定年退職金はいくら?
厚生労働省『平成30年就労条件総合調査』によると退職金給付制度がある企業は、80.5%。従業員規模1,000人以上企業では92.3%、30~99人規模企業で77.6%。大企業であれば、各々の会社の条件さえ当てはまれば、ほとんどの人が定年退職金を手にできると考えていいでしょう。
さらに退職金制度ありの企業に対しその形態を聞いたところ、「退職金一時金制度のみ」が73.3%、「退職年金制度のみ」が8.6%、「両制度併用」が18.1%でした。
退職一時金は退職時に一括して支払われるもので、退職年金は企業年金とも呼ばれ、従業員の退職後の一定期間、または亡くなるまでの終身にわたり、退職金を年金として給付する制度です。
定年退職金の平均は、大学卒、高校卒と学歴などによって異なるものの、2,000万円前後というのが、勤続35年以上の場合の平均値。ちなみに定年時に勤続30~34年だと、大学卒で平均1,794万円、勤続25~29年で1,395万円、勤続20~24年で1,267万円。勤続年数が長いほど会社への貢献度もあがり、定年退職金も上昇していきます。
【定年退職金の平均値】
◆大学・大学院卒(管理・事務・技術職)…2,173万円
・退職一時金制度のみ…1,897万円
・退職年金制度のみ…1,947万円
・両制度併用…2,493万円
◆高校卒(管理・事務・技術職)…1,954万円
・退職一時金制度のみ…1,497万円
・退職年金制度のみ…1,901万円
・両制度併用…2,474万円
◆高校卒(現業職)…1,629万円
・退職一時金制度のみ…1,080万円
・退職年金制度のみ…1,524万円
・両制度併用…1,962万円
※数値は勤続35年以上の場合