将来に向けて給与がアップしていくことを前提に、「負担感のある」ギリギリのローンを組んで夢のマイホームを実現。住宅購入の現場でよくみられる光景ですが、分譲マンションには、ただでさえ住宅ローンの返済に苦しむ家計を追い詰めるさらなる落とし穴があるといいます。詳しくみていきましょう。
(写真はイメージです/PIXTA)
「夢のマイホーム」戸建てにするか、マンションにするか
戸建てにするか、マンションにするか……。夢のマイホームを実現した人は、どんな理由でその住まいを選択したのでしょうか。
国土交通省『令和4年度住宅市場動向調査』で分譲戸建住宅と分譲集合住宅取得世帯の住宅選択の理由をみてみると、分譲戸建住宅購入者が戸建てを選択した理由は「新築住宅だから」というものが61.3%でトップ。「一戸建てだから」も57.9%で過半数を超えています。また、分譲マンション取得者がマンションを選択した理由も、トップになったのは「新築住宅だから」(58.0%)というもの。次いで、「住宅の立地環境が良かったから」(56.9%)が続きます。
設備面では、戸建てもマンションも割合は異なるものの、「間取り・部屋数」「広さ」「デザイン」「台所設備」「浴室設備」の5つが、住宅選択の大きな動機になるようです。
【住宅選択の理由トップ5】
◆分譲戸建て購入者
- 新築住宅だから:61.3 %
- 一戸建てだから:59.0 %
- 住宅の立地環境が良かったから:46.6 %
- 価格が適切だったから:38.0 %
- 住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから:33.8 %
◆新築マンション購入者
- 新築住宅だから:58.0 %
- 住宅の立地環境が良かったから:56.9 %
- マンションだから:52.8 %
- 交通の利便性が良かったから:44.4 %
- 住宅のデザイン・広さ・説舞踏が良かったから:40.3 %
◆設備面(数値左:戸建て購入者、右:マンション購入者)
- 間取り・部屋数が適当だから:71.8%/77.6%
- 住宅のデザインが気に入ったから:56.3%/ 49.1%
- 住宅の広さが十分だから:52.4%/ 56.0%
- 台所の設備・広さが十分だから:43.7%/ 35.3%
- 浴室の設備・広さが十分だから:33.0%/ 31.0%
出所:国土交通省『令和4年度住宅市場動向調査』