FXは本当に「リスクの高い投資」なのか?
投資制度の改変など現在の日本では投資に対しての注目度が上昇しています。数ある投資のなかで「リスクの高い投資」と位置付けられることが多いFX。しかし、FXが本当にリスクの高い投資なのかを事細かに考えたことがある人は少ないでしょう。投資を始めるきっかけが「将来のため」という人は多くいるはずです。そのようななかでFXという投資方法が将来のための投資として機能するのかどうかを考察していきます。
FXのリスクを可視化してみる
FXで大儲けした人や大損してしまった人のニュースやネット記事を見たことがある人は多いでしょう。極端な損益結果は話題性を生みやすく、記事になりやすいカテゴリーです。
しかし極端な損益結果を出した層だけが表に出ていて、中間層の結果はあまり取り上げられていません。そのため、世間ではFXは非常にリスクの高い投資であると結論づけられている傾向にあります。FXのリスクを適切に考えることで、本当にFXが投資手段として機能するのかどうかがわかります。
FXの最大の特徴は「レバレッジ」です。レバレッジは驚異的に資産を増やす武器になることもあれば、一気に資産を減らす毒にもなります。FXを投資手段として用いていくためには「レバレッジ」を適切に管理する必要があります。
レバレッジの変動におけるリスクを可視化できれば、初心者トレーダーでも上手に為替市場で立ち回ることができます。FXでなかなか結果を出せていないという人は、普段のレバレッジが本当に自分の実力に見合ったものかを検討する必要があります。
投資の基本「リスク許容度」とは?
投資を行ううえで常に考える必要がある要素が「リスク許容度」です。リスク許容度とは、自分が負うことのできる損失の限度のことです。
資産運用をするために借金をしてしまっては意味がないのと同様に、投資を行ううえでリスクを負いすぎてしまうことは非常に危険です。適切なリスクを知るためには、自分が負うことのできるリスクの限度を考えたうえで、適切な投資判断をするべきでしょう。
自分のリスク許容度を知る方法
適切なリスク許容度を知るためには投資の目的と年齢を加味する必要があります。まず、投資の目的を明確にします。投資の目的は人それぞれで、短期の目標を達成するために投資を行う人もいれば、老後など長期的な目標を達成するために投資を行う人もいます。目標までの期間が異なれば、投資で取るべきリスクも異なります。短期的な目的であれば、比較的大きなリスクを取る必要も出てきます。
しかし、長期的な目標達成のためであれば大きなリスクを取る必要はありません。自分の投資の目的をはっきりさせることは、FXを行ううえでまず考えなければいけない要素でしょう。
次にリスク許容度を知るために必要なことは、自分の現在の年齢を考えることです。年齢は運用期間に直結します。FXをはじめ、多くの投資は基本的に運用期間が長ければ長いほど、平均的な運用成績に収束していく傾向があるため、リスク管理も有利になります。
そのため、今現在の年齢が若ければ若いほど取れるリスクも大きくなるでしょう。対して、年齢が高くなるほど取ることのできるリスクは小さくなります。年齢を考えずに大きなリスクを取ってしまうと取り返しの付かない損失を被る可能性があります。