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「トレンドライン」は本当に有効なトレード手法なのか？
FXを始めたばかりのトレーダーでも“トレンドライン”という言葉を聞いたことはあるでしょう。株式でもFXでもトレンドラインを用いたトレードはトレーダーの基本的なスキルとして広く認識されています。
また、古くから使われている手法で、プロトレーダーたちに安定した利益をもたらしていることも事実です。長く使われている手法であることからその有効性は自然と理解できますが、トレンドラインを利用する具体的な理由を知ることで自信を持ったトレードに繋がることでしょう。
トレンドラインの有効性は、相場心理を参考にすることによって証明できます。為替市場で相場の波を作っているのはトレーダー自身です。トレーダーは自分のポジションを新しく持つか、手仕舞うかの選択肢がありません。トレンドの形成は、新規の注文と手仕舞いの注文のバランスが崩れたときに起こります。
そして、バランスが崩れたときというのは、トレーダーの心理が崩れるときでもあります。トレンドラインは多くのトレーダーたちの心の拠り所として機能しているため、正確に使うことができれば数あるテクニカル分析のなかでも有効な手段と呼べるのです。
長期足であればあるほどトレンドラインが機能するワケ
トレンドラインは長期足であればあるほど精度が増します。長期足であればあるほど、多くのトレーダーが同一の価格帯にトレンドラインを引く傾向にあります。逆に短期足になればなるほどさまざまな価格帯にトレンドラインを引く現象が起こるので、トレンドラインの精度に差異が生じます。
長期足のトレンドラインが高確率で機能するのは、多くの相場参加者が同じ方向感を持ってトレードしているからです。FXで安定した結果を出すためには、相場参加者が考える方向性を理解しようとする姿勢が非常に大切です。
トレンドラインを引くときも同様で、同じチャートを見ている世界中のトレーダーがどの価格帯に注目しているのかを考える必要があります。この大衆心理を理解し、活用していこうとする姿勢を疎かにすると、自分よがりなトレードを行いやすく、結果的に収益を上げられないトレーダーになってしまいます。
