プロトレーダーであっても、はじめから圧倒的な成果を上げていたわけではありません。多くのプロトレーダーは何百回と検証と反省を重ね、少しずつトレードを上達させていきます。そんなプロトレーダーたちが自分たちを「プロ」だと実感するまでには、4段階のステップを踏むと、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。今回は、「プロトレーダー」となるまでに必ず通過する4つのステップをみていきましょう。
初心者トレーダーが「プロトレーダー」となるまでに必ず通過する「4つのステップ」【FXのプロが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

プロトレーダーへの道のり「4つのステップ」

みなさんは日々トレードをしていくなかで、自分のトレードスキルが上達していると感じることがありますか?

 

継続的に利益を出しているプロトレーダーは日々トレードをしていて、トレードごとに内容を振り返っています。スポーツや勉強と同じように、トレードスキルを上げていくためには素直な心で自分の出した結果を反省することが大切です。また、現在実践しているトレード手法に満足することなく、より結果を出せる手法を模索し試していく、変化を恐れない意識が非常に重要となってきます。

 

本記事では、プロトレーダーが感じた、自分のトレードスキルが大きく上達したと感じたポイントを4つのステップにわけてご紹介します。こうしたポイントを知ることで、プロトレーダーへの道のりのなかで、自分がいまどれほどの立ち位置にいるのかを判断する目安にしましょう。

 

ステップ1:トータル収益が安定してプラスになった

まずは「トータル収益の安定」です。

 

トータル収益とは、月単位や年単位でトレードの結果を見たときのトレードの結果です。トータル収益がプラスであるということは、トレード手法が確立して無駄な損失が少なくなったことを意味します。

 

自分のトレード手法を模索しているトレード初心者だと、トータル収益はなかなか安定しません。トータル収益が安定してきたと感じることができるトレーダーは、自分が思っている以上にプロトレーダーに近づいているのかもしれません。

 

ステップ2:トレードしない時間を作るようになった

2つ目は「トレードしない時間を設けていること」です。

 

プロトレーダーからすると、FXで稼ぎやすいチャンス相場は1日に1~2回あるかないかぐらいの頻度だと思います。

 

しかし、なにかと相場でチャンスを逃したくないと考える初心者トレーダーは、常にチャートを見てエントリーポイントを探っています。また、ポジションを持っていないと落ち着かない心理に駆られてしまうので、チャンスではない場面でも無駄にトレードしてしまいます。

 

その結果、トータル収益が安定せず、なかなかFXの上達を感じることができません。トレードをしない時間を設けられるということは、本当のチャンス以外にトレードしなくなったということです。

 

本当のチャンスだけに狙いを定めて、高い収益性を実現できているのであれば、プロトレーダーにまた一歩近づいている証拠といえるでしょう。