どんな勝負事にも「攻め」と「守り」があり、その両方がそろっていないと勝率を上げることはできません。そしてそれは、株式投資においても同様です。本記事では、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏が、株式投資における「守り」の戦術について解説します。
株の「儲け」に目が眩んだとき、投資家が思い出したい〈守りの戦術〉とは?【株式投資のプロが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

守りの戦術③「安定老舗銘柄を買う」

そして、毎年安定して利益を挙げていて、長い歴史を持つ老舗企業の株を買うこともまた、「守り」といえそうです。

 

未来に対する良い想定と悪い想定がありますが、そういう企業は悪い想定をしても、「赤字にならない」「潰れない」可能性が高いといえます。また先述の配当に関しても、老舗企業は「無配にならない」「減配しない」可能性が高いのです。

 

急成長している新興企業に期待するのも良いですが、そういう銘柄は株価も割高なことが多く、どこかで歯車が狂えば、業績も株価も急降下するケースが珍しくありません。もちろんそのような銘柄を買うのも「攻め」としてアリかもしれませんが、「攻め」一辺倒になるのはやはりキケンです。

 

「最悪でもこれくらいはやってくれる」という安定感のある老舗企業をポートフォリオに混ぜ込み、「守り」を固めておくこともまた大切ではないでしょうか。