プロトレーダーであっても、はじめから圧倒的な成果を上げていたわけではありません。多くのプロトレーダーは何百回と検証と反省を重ね、少しずつトレードを上達させていきます。そんなプロトレーダーたちが自分たちを「プロ」だと実感するまでには、4段階のステップを踏むと、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。今回は、「プロトレーダー」となるまでに必ず通過する4つのステップをみていきましょう。
初心者トレーダーが「プロトレーダー」となるまでに必ず通過する「4つのステップ」【FXのプロが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

ステップ3:時間軸を意識してトレードするようになった

ステップ3は「時間軸の意識」です。

 

プロトレーダーはトレードする際に、自分がどの時間足に重点をおいているのかを意識します。時間軸に沿った損切ポイントや利確ポイントを明確にしてトレードします。

 

逆に、初心者トレーダーであればあるほどトレードするときの時間軸がばらばらになる傾向があります。短期の時間軸でチャートを見ていたのに、含み損に耐えられず、心理的に楽になるために長期の時間軸にすり替えてテクニカル分析をしてしまいます。

 

その結果、最初に想定していた以上の損切額を被ることになってしまうのです。このような失敗を乗り越えたトレーダーは時間軸の重要性を理解して、安定した収益を得ることができるのです。

 

ステップ4:トレードに自信が持てるようになった

最後のステップは「自分のトレードに自信を持てるようになる」ことです。

 

プロトレーダーのトレードには迷いがありません。トレード判断に迷いがなくなる要因は、自分のトレード方法が確立していて、トレードすべきポイントとすべきでないポイントの判断をシステム化できているからです。

 

徹底的に無駄を排除したトレードを意識しているプロトレーダーは絶え間なく続く相場のなかで、自分がトレードするべきポイントが手に取るようにわかっているのです。システム化されたトレード範囲で決められたルールにもとづいてトレードするので、大きな損失を被ることはありません。

 

また、トレード手法を改善して、1回のトレードの成功確率を高めることで安定した収益を作ることができるのです。自分のトレードに自信が持てるようになった人は、「プロトレーダー」と言っても過言ではありません。

自分の立ち位置を見つめ直すことの重要性

このようなステップアップはトレード生活においてほんのわずかな変化ですが、客観的に見ればプロトレーダ―への道のりの大きな前進と捉えることもできます。淡々とトレードをこなすことも大切ですが、自分のスキルとモチベーションを上げるためには日常の小さな変化に気づくことも大切です。

 

現在、がむしゃらにFXを勉強しているあなたも、いまの自分と4つのステップを比較し、自分の立ち位置を見つめ直してみるとよいでしょう。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント

執行役員